転生先が怖すぎる。【文スト】

思い出した。 ページ39

貴方side


『はぁっ、はぁっ！！！』


勢いよく飛び起きる。


『なに、今の』


”A“

”ふふっ、そうですねぇ“



『フェージャ...どうして？』



俺は転生者

イレギュラー。



『え、あ、は？』


なんで、居たの？



『確かあの日、俺学校で上靴ボロボロにされて、落ち込んでて、』



考えれば考えるほど、思い出せば思い出すほど


フェージャが何なのかわからなくなる。




『フェージャは、一体』


？「貴女もですか、A」

『！！』


目の前に突然、フェージャが現れる。

これは恐らく、コーリャの異能。



ドス「貴女の思い出した通り、過去に七回会いました」



七回？

一週間...！？


『あ、ぁ、そうか、』

ポートマフィアにいたっけな

一週間だけ相手を異世界に送れる異能力



名前は覚えてないけど



ドス「まさか、貴女から来てくれるとは思いもしませんでしたけどね」



そういって、いつかのように”ふふっ、“と笑った。


『...何故』

ドス「？」

『何故、”ぼく“に拘るの』

ドス「だって...＿＿＿＿＿


素敵じゃないですか、貴女。」

『......何を企んでる？』



ドス「確かに、最初は貴女を”生贄“程度にしか見ていなかった。

けど、成長した貴女を見て＿＿＿＿

その気も、失せました」

『？』

ドス「あの頃と変わらない、濁った目。

綺麗な首、髪。



昔と同じ、痛々しい包帯。」

『！！』

ドス「全てが愛おしいんです。


愛らしい貴女を、愛しているんです。」


そういう彼の目には、何も映らない。


目の前にいる俺でさえも。



？「鼠」

『末広！？』


条野「ダメですよA。

無防備にも程がある」


末広「......」

末広は、憎そうにフェージャを睨む。


ドス「それでは、また会いましょう。



”я тебя люблю“」


『！！』


そういうと、律儀に玄関から出ていった。



”я тебя люблю“とは。

ロシア語で、”私は貴女を愛しています“

という意味。


...は？？

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