転生先が怖すぎる。【文スト】

鼠の気配。 ページ19

貴方side


『...コーリャ？』

ゴーゴリ「せいかい！」

『態々路地裏まで着いてくるとか、暇人？』

ゴーゴリ「ドス君からのお願い！

“鼠になりませんか？”だってさ！」

『ならないって言っといて。』

ゴーゴリ「ちぇーっ、釣れないな」

『わかってたくせに』

ゴーゴリ「むぅ、ホントに鋭いよねー！」

『...俺帰っていい？』


左手を見ると、乱歩さんに頼まれた大量のお菓子。

右手にはUSB、インク、コピー用紙。


めっちゃ重いのだ。

太宰に「男ならできるよね？」

とか言われたらやるしかねぇじゃん？



...嵌められた感が否めないけど。


ゴーゴリ「帰っていいよ！またね！」




そういうと、あっさり帰っていった。



〜♪〜♪

携帯が鳴る。

『もしもし？』

末広[俺。]

『どうかした？』

末広[条野が報告くらい連絡しろだってさ]

『あの人と電話してたら余裕で一時間越えるんだよ』

末広[お、おう]

『無理って言っといて。じゃあな』

末広[じゃーな]


ピッ


電話を切り、荷物を持ち直す。


『条野採菊、か』

何かを忘れてる気がする。


なんだっけ？


燿子、末広、条野...あ、福地さんだ

危ない、忘れてた！！


あ、やっと建物見えてきた

本当に人使いが荒いんだよ。

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