〇賑やかすぎる車内。 ページ4
.
向井「 出発！皆様、シートベルトは締めましたか？ 」
康二くんの一言で、大きな10人乗りの車がゆっくり動き始めた。
一番後ろは 私 翔太 深澤。
その前に 佐久間 岩本 宮館。
ラウ 目黒 という1列の前に
運転手向井 阿部 という計4列。
ラウ「 はーい！ 」
向井「 ラウ！元気がよろしい！ほら、後ろのおっちゃん達は？ 」
深澤「 誰がおっちゃんだよ！ 」
渡辺「おまえより肌年齢若いんだよ！ 」
宮舘「 俺は早生まれだからまだ若い。 」
岩本「 …どういうこと？ 」
佐久間「 ほら、Aも何か言えって！ 」
後方2列に揃っていた同期たちがやんややんや。
佐久間にコメントを求められて、私はにんまり微笑む。
「 今おっちゃんって言ったもん。
私を呼ぶならおばちゃんかお姉さん。
でもまさか私のことをおばちゃん… 向井「 わー！言いません！ 」
目黒「 ラスボス感半端ねぇ(笑) 」
「 目黒聞こえてるよ。 」
目黒「 あっ…すいません。 」
ラウ「 皆さん気を付けてください、Aちゃん地獄耳なんで。 」
「 ラウール？ 」
ラウ「 あ、ラウール呼びはわりとガチな証拠です！ 」
阿部「 怒られそうなのに冷静な説明(笑) 」
阿部ちゃんのツッコミも加わって、ドッと車内に笑いが起こる。
今日もラウはムードメーカー絶好調。
「 でもこの10人で旅行行くことになるとはなぁ。 」
私の声にいくつかの頭がうんうんと動く。
深澤「 社長もビックリしてたよ、どういう10人？！って。 」
阿部「 俺も 他社の人たちと？ って目まん丸にされた。 」
渡辺「 そうだよな。康二と阿部ちゃんはそもそも職場が違う。 」
目黒「 呼び方もいつの間にかみんな軽くなりましたよね、いい意味で。 」
向井「 へい！阿部ちゃん！ 」
阿部「 お、おぉ！康二！ 」
佐久間「 戸惑ってんじゃん(笑) 」
10人は今日も平和です。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛莉
| 作成日時：2023年8月21日 14時
