＊花粉症は辛いよ ページ4
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そんなことを思い返しながらも
ゆり姉と他愛もない話を続けた。
今をときめくアイドルを担当しているとはいえ
生活リズムはまるで不規則なこの仕事。
彼らを知ろうとしても、動画をゆっくり見る時間がなかなか取れない。
「 照はあんなに筋肉マッチョなのに実はチョコレートが好きでね。 」
とか
「 阿部ちゃんは気象予報士の資格があるんだよ。 」
とか
思わず「 うへぇ、 」と口を開けてしまう情報は
こういう時間に全部ゆり姉が教えてくれる。
「 あの子たちの曲にね、紹介ラップっていうのがあるんだけど。 」
「 紹介ラップ。 」
「 そう。それぞれの性格とか特徴をラップに乗せて歌うの。
康二は子犬って言われてたりね。 」
たしかに。
そう言われて頭の中で思い浮かべた康二くんは
人懐っこいし、甘えん坊。
私にまず声をかけてくれたのは康二くんだったし、
お互い名字呼びは止めよ、とか
タメ口で話そうや〜、とか言ってくれたのも康二くんが最初だった。
「 子犬系男子ですよね、彼。 」
微笑ましく思いながらそう返すと
ゆり姉はうーん、と腰に手を当てた。
「 たしかに康二は犬系なんだけどさ。
私は意外と翔太も犬系だと思うのよ。 」
「 え、渡辺さん…？ 」
その時、開いていた窓から風が一気に吹き込んできた。
春に、風。
「 はっくしょんっ！ 」
あぁ。
目までかゆくなってきた。
「 Aちゃん、花粉症だっけ？ 」
「 バリバリの花粉症です…。 」
「 どうりで。目が赤いなぁとは思ってたのよね。
すぐそこトイレだから洗ってきたら？ 」
「 あい。 」
この際、眼鏡に代えとこうかな。
もう一度大きなくしゃみをして、近くのトイレに駆け込んだ。
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愛莉(プロフ) - ゆずさん» リクエストありがとうございました！個人的に好きな2人組が書けるので、私もわくわくしています(*^^*)色々なドキドキをお届けしたいと思っているので、ぜひ楽しんでください:-)＊。 (2021年3月6日 15時) (
レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 既にドキドキと楽しみが混ざって大興奮です(´；ω；｀)素敵な作品を本当にありがとうございます！(´；ω；｀) (2021年3月5日 8時) (レス) id: df851e8847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉
| 作成日時：2021年3月4日 23時
