*太陽はどこへ ページ24
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それだけ、ポツリ。
いつもと違う。
いつもの太陽みたいな康二くんはまるでどこかに行ってしまっていた。
「 どうしたの? 」
けど私はこういう時、何て声を掛けてあげればいいかわからなくて。
ただただそう聞くしかなかった。
ん?といういつものトーンの声が聞こえたのはそれからすぐのこと。
向井『 元気よ?
…あ、俺がAのこと褒めるからおかしいって思ったんやろ。
まったく。俺がいつもドSな奴みたいやん。俺は優しくて優しい人なんやで。 』
「 優しい二連発ね。でも康二くんはどっちかというとドM… 」
向井『 あぁ!やめ! 』
「 ドМです。 」
向井『 おぉい!やめ言うたやろ! 』
あ、良かった。って。
太陽さんが戻ってきた。
話している最中はそう思っていたんだけれど。
向井『 なー、A。明日からは思いっきり楽しんでな。 』
「 うん。ありがとう。 」
じゃ!と切れた電話。
通話の終了画面を見つめながら考えた。
康二くん、何か言いたいことがあったんじゃないのかな。
あんな静かな声も初めて聞いたし。
…明日。
明日会った時に、何か言ってくれるかな。
その後パッキングを確認した私は、どこか心配な気持ちで眠りについた。
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愛莉(プロフ) - ゆずさん» リクエストありがとうございました!個人的に好きな2人組が書けるので、私もわくわくしています(*^^*)色々なドキドキをお届けしたいと思っているので、ぜひ楽しんでください:-)*。 (2021年3月6日 15時) (レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 既にドキドキと楽しみが混ざって大興奮です(´;ω;`)素敵な作品を本当にありがとうございます!(´;ω;`) (2021年3月5日 8時) (レス) id: df851e8847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛莉 | 作成日時:2021年3月4日 23時