＊少しずつ ページ17
＊渡辺side＊
突然かかってきた電話は愛莉からだった。
俺らの前のスタイリストであり、俺の元彼女。
今考えれば、好きだなんて思ったことのない相手と付き合った俺も俺だった。
こんな未来があるって少しでも予想していれば、あの時絶対首を縦に振らなかったのに。
佐久間「 なー翔太、 」
「 ん？ 」
佐久間「 何かあったー？ 」
休憩時間にふにゃんと聞いてくる佐久間はきっと何かあったことなんてわかってる。
「 ううん、特に。 」
佐久間「 あー、そ？なら良かったわ。ってことであっちむいてホイやらね？ 」
「 なんでだよ(笑) 」
たまにフラッシュバックする、並んだ衣装。
俺のだけやけにスパンコールが多かったり、派手だったり。
嫌だといえば却下されたけど、その差をメンバーに見られるのが一番嫌だった。
" 好きな人なら輝かせたいじゃない。何が悪いの？ "
まぁ気持ちはわかるよって眉を下げながら返したふっかの顔が
今でも忘れられない。
スタリストって、そういう仕事なのかって。
そんな気持ちが愛莉によって芽生えてしまったのは事実。
だからAと初めて会った時はめちゃくちゃ警戒した。
けど。
『 目黒くんってハイネック似合うよね。素敵だなぁ。 』
『 阿部ちゃん最近ふわっとした衣装多いけど、カッコイイ感じで攻めてみない？ファンの方も喜ぶと思うし。 』
『 ぎゃ、康二くん！ベレー帽似合う系男子だったのね…！イケてる！ 』
衣装に対していつも一生懸命で
1人1人のキャラを際立てようと頑張る姿にいつしか俺も。
『 アクロバットする時にさ、長いとちょっと動きにくいんだよね。 』
『 あっ、そうか…！教えてくれてありがとうございます、渡辺さん！ 』
最初からぶっ放してしまったその距離を、ちょっとずつでも詰めたいなって。
いつかAが敬語なしで話してくれるといいなって、そう思うようになってた。
だから
目黒「 しょっぴー、何か置いてあるよ。 」
部屋に戻ってめめに言われて
それがAからだってわかった時
目黒「 え、何。怖いんだけど…。 」
思いきりにやけたよね。
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愛莉(プロフ) - ゆずさん» リクエストありがとうございました！個人的に好きな2人組が書けるので、私もわくわくしています(*^^*)色々なドキドキをお届けしたいと思っているので、ぜひ楽しんでください:-)＊。 (2021年3月6日 15時) (
レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 既にドキドキと楽しみが混ざって大興奮です(´；ω；｀)素敵な作品を本当にありがとうございます！(´；ω；｀) (2021年3月5日 8時) (レス) id: df851e8847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉
| 作成日時：2021年3月4日 23時
