＊推しに言われちゃ仕方ない ページ7
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『 AAA…！ 』
突然電話がかかってきたのは、
久しぶりに丸一日何も予定のない昼下がり。
今日はこれから推しを愛でよう！とDVDをまさに準備してニヤついていた時だった。
「 …どうしました？ 」
翔太くんが私の名前を連呼する電話は、今まで嬉しい内容だった試しが一回もない。
むしろ逆に、私が何かを楽しんでいる時の呼び出し…
『 どうしよう、ビタミン剤一種類忘れた！ 』
…ほらね。
「 …どうするんですか？ 」
『 えっと、そのー。も、持ってきてもらえたら嬉しいなぁ…。 』
「 そこに私の推しはいるの？ 」
『 俺？ 』
「 違う。 」
『 違う？！ 』
『 翔太ー、もうすぐ時間だよ。 』
はっ。この声は。
「 翔太くん代わって。今すぐ！阿部ちゃん！ 」
なんでぇ！と悲痛な叫びの後に
きっと代わらないと私がビタミン剤を持って行かないことを悟った翔太くんが
"推し"を呼ぶ声がした。
ドキドキしながら待つこと数秒。
『 もしもーし。 』
「 わ、阿部ちゃん！久しぶりに声聞いたよ。 」
『 あはは(笑)そうかもね。でも俺は毎日のようにAちゃんの声聞いてるよ。 』
「 ？ 」
『 聞いてるっていうより聞かされてるって感じだけど。翔太がいつも… 』
『 っ、ばか！それ以上はやめろ！ 』
通話口からバタンガタンと音がして
そのまま電話は切れてしまった。
耳から離したスマホの画面と
虚しくソファに転がるSnowManのDVDを見比べる。
"持ってきてあげて。"
「 …仕方ないなぁ！ 」
優しく微笑む阿部ちゃんに言われ(妄想)
鼻息荒く席を立った。
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愛莉(プロフ) - 蓮翔さん» 蓮翔さん、いつも読んでくださりありがとうございます！そして…お恥ずかしい(笑)しっかり直しておきました、ありがとうございます:-)＊。 (2021年2月10日 6時) (
レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
蓮翔(プロフ) - 更新される度に読んでます。素敵なお話で続きがめちゃくちゃ気になってます！なり染めではなく馴れ初めですよ^^ (2021年2月9日 23時) (レス) id: b240f86abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉
| 作成日時：2021年1月29日 22時
