*高校時代 -回想3- ページ33
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「 え、待って待って!揺れてる! 」
「 翔太くんうるさい(笑) 」
「 怖い怖い怖い! 」
いつの間にできたんだ?ってくらい
近所の敷地に大きく建っていた観覧車。
すげー!と声をあげる翔太くんを見て、もしかしてと思って聞けば
観覧車は初めてとのこと。
それでいざ乗ってみたらこの反応。
…すいません、高校生ですよね?
どことなく小学生、もはや幼稚園の頃のあなたが浮かぶのですが
気のせいですかね?
「 揺れるの嫌なら私が翔太くんと向き合って座ればいいんじゃない? 」
「 あ、隣同士だからいけないの? 」
「 わかんない。移動してみる。 」
そうして私が立った途端、大きく揺れた観覧車。
翔太くんがうわー!と叫ぶ声が響く。
「 やっぱ動かなくていい!ここ座れ! 」
ぎゅっと私の腕を掴む姿が
いつものクールな感じと違って可愛くて、思わずお腹を抱えて笑ってしまった。
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「 俺ってさ、Aの笑顔の理由になれるかな。 」
笑う私を見てしばらく黙っていた翔太くんがそう呟いたのは
観覧車が頂点を過ぎた頃だった。
「 俺の彼女になってよ。 」
あまりに急で、その時自分がどんな反応だったかなんて
全然思い出せないけれど
観覧車を降りて翔太くんがふと繋いできた手を握り返した時
すごく温かい気持ちになったことは、今も鮮明に覚えてる。
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愛莉(プロフ) - 蓮翔さん» 蓮翔さん、いつも読んでくださりありがとうございます!そして…お恥ずかしい(笑)しっかり直しておきました、ありがとうございます:-)*。 (2021年2月10日 6時) (レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
蓮翔(プロフ) - 更新される度に読んでます。素敵なお話で続きがめちゃくちゃ気になってます!なり染めではなく馴れ初めですよ^^ (2021年2月9日 23時) (レス) id: b240f86abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛莉 | 作成日時:2021年1月29日 22時