*ハンバーグ ページ4
.
「 お先に失礼します。 」
仕事場に残る数人に頭を下げれば、今日のお仕事もおしまい。
外に出れば日中のあのポカポカはどこにもなくて
ビュンと冷たい北風が、私のアッシュブラウンの髪を揺らした。
寒い寒い、とちょっと速足で駅に向かい
ちょうど止まっていた電車に飛び乗る。
電車の中では今日一日の仕事を終えて、
ボーっと窓の外を眺めている人や
何やらノートパソコンに打ち込んでいる人、
スマホで動画を見ている人
様々な人たちが、それぞれの時間を過ごしていた。
.
.
あ、そうだ。
寒いことに気を取られすぎた。
スマホをつけて、溜まっていたメッセージを確認していく。
"お宅の翔太さんどうにかしてください"
昼間の続きであろうふっかのメッセージ。
その上、つい数分前。
"Aー"
"終わったよー"
"帰るねー"
さぁ、これは。
どっちが先に家につくかな。
"私もあと20分くらいで家に着くー"
なぜかいつも間延びしてしまう私たちのトーク画面。
するとすぐに既読がついて
"ハンバーグ食べたい"
下には愉快に踊るウサギのスタンプ。
どういうテンションよ。
…ハンバーグか。
久しく作ってないな。
"翔太くんに言われたら私も食べたくなった"
結局スーパーに寄り道したせいで
帰宅時間は40分後になった。
.
3789人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛莉(プロフ) - 蓮翔さん» 蓮翔さん、いつも読んでくださりありがとうございます!そして…お恥ずかしい(笑)しっかり直しておきました、ありがとうございます:-)*。 (2021年2月10日 6時) (レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
蓮翔(プロフ) - 更新される度に読んでます。素敵なお話で続きがめちゃくちゃ気になってます!なり染めではなく馴れ初めですよ^^ (2021年2月9日 23時) (レス) id: b240f86abe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛莉 | 作成日時:2021年1月29日 22時