＊34 託されたのは ページ9
＊渡辺side＊
" プルルル… "
「 何…。 」
今日は予定ないはずじゃん。
ふっかと目黒のロケしかないじゃん。
…俺も合流しろって？
「 勘弁してよ、 」
薄目を開けて手探りで触れたスマホ。
落ちそうになる瞼を必死にこらえてその画面を見た。
「 …だっ？！ 」
そこに表示されていたのは"一ノ瀬A"の文字。
たしかに目黒を連れて帰った日に交換はしたけど
交換しようって言ったのは俺の方で、まさかAちゃんからかけてくるなんて思ってもなくて。
「 も、もしもし？ 」
あまりの驚きでちょっとかすれたその声に
Aちゃんは" 手伝ってほしいことがある "と、それだけお願いをしてきた。
待ち合わせたカフェで
久しぶりに会ったAちゃんはギターケースを抱えていて
いつか目黒と探し回ったのは本当にこの子だったんだな、なんて思いながら
「 どうしたの？ 」
と聞けば
「 蓮に何も言わないで出てきてしまったんです。
だからいつか…渡辺さんから蓮に、私のことを伝えてほしいなって思って。 」
それから聞いたAちゃんの話は
たぶん目黒が聞いたら色々な意味で心折れちゃうんじゃないかなって感じで。
だからずっと悩んでた。
いつ言うべきか。
でもさっきの歌声で思ったよ。
区切りつけさせてやらなきゃってね。
あいつ今日誕生日だけど。区切りとかごめん、めめ。
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愛莉(プロフ) - ゆきのさん» ゆきのさん、最後まで読んでくれて本当にありがとうございました！またお会いできるような作品になるように、次回作も頑張ります＊。 (2021年1月28日 21時) (
レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 完結までお疲れ様でした！読み終えて心がほっこりと温かくなりました(*^ω^*)また次回作も楽しみにしています(*ﾟ▽ﾟ*) (2021年1月27日 22時) (レス) id: 4bc2b5818b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉
| 作成日時：2021年1月21日 21時
