うちの弟しか勝たん (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,176 hit

らページ9

「「あかん？」」

いつもより少し眠そうな目＋上目使い。
そんなかわいい2人に勝てるはずもなく、すぐさま宮家に置いてあるMY布団を敷く。

『ほな、寝よーか。はよ布団中入り〜』

「「俺、姉ちゃんと寝る！！」」

『しゃーないなぁ。二人ともおいで〜。』

もし2人に尻尾があったならはち切れんばかりに振っているのだろう。尊い。

「せや、狭いからツムベッドで寝ーや」
「は？お前の方がデカいんやからサムが行けや」
「ツムはチビやもんなー」
「1cmでイキんなや！このブタ」
『やめーや。まだ続ける様なら一緒に寝ーへんよ』
「「いやや！！」」
『ちょい狭いけどええやん。暖かいなぁー』
「「せやな」」

『しりと"り"』

「またいきなり始まりよった！りん"ご"」

「ごはん…やのうて、ごはんです"よ"」

『今、ごはんって言おうしたやろ？ヨーグル"ト"』

「いっつもメシのことばっか考えよって！ト"ス"」

双子サンド！両方からかわいい声が聴こえる！
前世の自分、どれだけ徳を積んだんだ！
幸せを噛み締めているとふと考えた。
あと数年もしたら一緒に寝てくれなくなるだろう、声変わりもして、今聴いてる声が聴けなくなる！きっと声変わりしてもかわいいだろうけど。
ん？もはや、姉ちゃん、姉ちゃん言って甘えてくることが無くなるんじゃないか。あれ、やばい。泣きそう。
2人して、話しかけんなとか言っちゃたりするのだろうか。あかん、もう、泣く。

ぉーぃ…ぉーい…
「おーい、姉ちゃん？」

『へっ？』

「さっきから呼んどったで。どないしたん？」

『あーごめんな。何でもあらへんよ。で、姉ちゃんの番やんな。なんやっけ？』

「トスの"ス"や」

『スパイ"ク"』

「クイッ"ク"」

「「『バレー、したいな』」」

しりとりがいきなり始まりいきなり終わり、それからバレートークをしながら寝た。
最近は、この一連の流れがお約束だ。

次の日もその次の日も双子とバレーが中心の毎日を送る。もうそろそろ桜が咲いて最高学年になる