な ページ5
5年生になった私は、4年生になった双子とバレーボール教室に来ていた。
「…!サム…!!治のサム…!」
「じゃあ侑はツムか」
「!かっこええな…!」
「なんでやねん!!」
『お待たせ〜!ってアラン君やん!』
「お、A!久しぶりやな」
『久しぶりやね〜。今日、来てたんやね』
「姉ちゃん、アラン君と知り合いなん?」
『せやで。友達や。アラン君紹介するわ、私のかわいい幼馴染 宮侑と宮治』
「噂の双子か!よろしゅうな。」
「「おん、よろしゅう」」
バレー教室が始まり犬畑さんの説明中に双子がひそひそ。
「セッターか〜 スパイカーみたかったな」
「アホやな。セッターは一番上手い奴がやるクールなポジションなんやで」
「じゃあサム セッターがええの?」
「いや スパイク打ちたい」
『セッターかっこええやん。なんか支配者っぽいやん』
「じゃあ姉ちゃんこそ セッターなりたいん?」
『いや ドシャット決めたい』
「じゃあなんで言うたんや!!」
『お!アラン君相変わらずキレッキレっのツッコミやな〜』
「あかん、Aのマイペースさ双子の自由さ ツッコミが追いつかへん」
「プロやな」
「おん、職人技やな」
「はぁー……」
スパイク練習が始まり、犬畑さんのあげたボールを打つ。めちゃくちゃ打ちやすい。
「…なんやむっちゃ上手く打てた」
「な」
『ほんまやね、ドンピシャで打てたわ』
「ビビらんと入っといで おっちゃんが打たしたる!」
『「……セッター…かっこええな…、」』
セッターに憧れを持った侑と私はその日からトス練を怒涛の勢いで始めた。
小学生のうちにセッターやらせてもらえるようになって経験を積もう。そんで中学入ったら正セッターになる。
明白な目標が決まった。やると決めたらやる人間なのだ。
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作者名:あありり | 作成日時:2021年11月16日 22時