うちの弟しか勝たん (ページ4)

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でページ4

「おはよう！A」

『ん。アラン君おはよう。朝から元気やね』

小学校で友達ができた。
特に仲良くなったのは、席が隣だったアラン君だ。

2年生になりピカピカのランドセルを背負った双子が入学して来た。

「「A姉ちゃーーん！！」」

『入学おめでとう〜。ってあんたらなんで2年の教室おるん？はよ教室いかな』

「いやや。A姉ちゃんと一緒がいい」

「姉ちゃんと勉強したい」

『姉ちゃんもやけど、先生にどやされる前に戻り。家帰ったらいっぱい遊んだるから、な？』

「…おおん…わかった……あかーん！教室、どこかわからなってしもた！」

「あほやなぁ、侑」

「なんやと！お前はわかるんか」

「いや、知らんけど！」

『喧嘩しーなや。しゃーない、姉ちゃんが教室まで送ったる』

10分休み、中休み、昼休み毎回私の教室に来ては予鈴ギリギリまでいて双子はよ戻れ！って先生にどやされていた。
皆は大変そうやねって言ってくるけど、毎回来て姉ちゃん姉ちゃん言ってくるのが可愛かった。

3年生、仲良しのみっちゃんが入っている地域のバレーボールチームに入った。
練習も試合も双子は着いて来ていた。

「バレーなかなかおもろいな！A姉ちゃんが一番かっこよかったで！」

『ほんまー？姉ちゃん嬉しいな。治はどうだった？』

「かっこよかったけど…俺は、バレーするようになって姉ちゃんがあんま遊んでくれんのが気にいらん」

『ごめんなぁ。けどな、何より大事なのは2人やし、バレー終わった後たっくさん遊んだるから大丈夫やで』

「ほんま？！姉ちゃん大好きや！」
「俺の方が大好きやわ！」
「あ？」「あ"ぁん？」

『はい、喧嘩しなーい。仲直り〜」

キラキラした目で観てくる侑、少し寂しそうな治。

喧嘩ばかりしていて少々騒がしいが、目に入れても痛くないとのはこういう事かを青葉A は小学３年生で身をもって理解した。
翌年、双子もバレーボールチームに入った。アラン君とは違うチームだ。2人とも負けず嫌いだからいっぱい練習してすぐ上達していった。

私も女子の中では高い身長、恵まれた運動能力
試合にも出せてもらえるようになった。
双子の次に優先するのがバレーボールになった。