all member/マフィア(wotaku)◎ ページ43
夜の街は出歩くな。
子供の頃は皆そうやって育てられ、大人になった今でもその言いつけを守る者がいる。
何故って？
夜になれば"奴ら"が動き出すから。
そんなこと知らずに上の命令でこの街にやってきた一人の女は、生死を左右する夜の街を数少ない街頭を頼りにしてとある場所を探していた。
上質なスーツを纏う女は道を歩いていたヘルメットを抱える男と丸眼鏡で懐中時計を首にぶら下げる男に声をかけた。
煙草の紫煙を燻らす男たちの瞳はギラリと光っていた。
『失礼、───と言う場所を探しているのだけれど』
「ん？ああ…知ってますよ。俺らもそこに行きますから」
丁度いい、そう言えば男たちも本当に、と返す。
刹那、女の鳩尾にむせ返るような衝撃が走った。
女は目が覚めるとバーのような場所にいた。両手足首は縄で支配され、口枷を嵌められて呼吸も上手くできない。
しくじった。
そう思ったのも束の間、目の前にボスと思われる金髪で黒いスーツを身に纏う男が立っていた。また、彼の傍らには赤いマフラーの男とにこやかに微笑む糸目の男が立っていた。
女は彼らを睨みあげる。
ボスと思われる男はそれを見ると愉快そうにほくそ笑んだ。
「ようこそ我々のバーへ。レディ、君はどこから来た？………ああ、口枷を外さなくては」
すると赤いバツのマスクを付けた男が女の口を封じている枷を外した。いきなり酸素が喉に入り込み、軽く咳き込んだ後、再度男たちを睨んだ。
『……言えば、どつなさるおつもりで？』
「場所による。早く教えた方が身のためだ。後ろの脅威がお前の血を吸いたくて仕方がないと疼いているからな」
女は横目で背後に目をやる。緑のフードの中に光る翠眼が不敵に揺れていた。それは狩る者の目だ。女はしばらく口を閉じた後、どこから来たか吐き出した。隣町から来たと言う。
「ほう、そこなら彼が殺された場所だな。レディよ、この男をご存知かな？」
女の目の前に差し出されたのは青いスーツの男。女は何も答えなかった。
見覚えが無いと言えば嘘になるが。
「彼は先日、君が住む街にて、女に騙されて死んだと聞いた。何故そんなことが分かるかって？そんなのは簡単。こいつのスーツには血と香水の匂いが染み込んでいたからだ。正に、お前が付けている香水と同じブランドのな」
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色樹 - リクエストおねがいします!!!zmさんでデーモンロード(kanaria様)ってよろしいでしょうか?kanaria様の曲パロがあってすごく嬉しかったです! (8月5日 21時) (
レス) @page50 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - すごく面白かったです!!!最高だぁ〜!!! (8月5日 21時) (レス) @page34 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - あさぎさん» 確認してみたら間違ってました…ご指摘ありがとうございます。ご期待に添えられる作品か不安ですが頑張っていきます。コメントありがとうございました！ (2022年12月10日 9時) (レス) id: b86c248f05 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 口を出して悪いのですがsyudouさん…です！どのストーリーもすごく惹かれてサクサク読んでしまっています…続編の更新も頑張ってください´`* (2022年12月10日 2時) (レス) @page22 id: b0a8eb169e (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - 豆くんダヨ★さん» ありがとうございます！キャラ出すの苦手すぎて不安でしたが…満足していただき何よりです。 (2022年12月5日 7時) (レス) id: b86c248f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/airio08191/
作成日時：2022年11月15日 17時
