story 87 ページ45
太宰side
《……裏切り者…》
「君に調べてもらった銃は、実は昨日別の武器庫でも襲撃があってその時に手に入れたものだった。
…おかげでかなり情報が絞れてきた。
Aちゃん。おかげで助かったよ。あとはこっちで受けもうから」
《……私も任務が終わればそっちに協力する。首領にもお願いしてみる》
「君が加わってくれるなら嬉しい限りだ。仕事が捗るねえ〜
じゃあよろしく頼んだよ」
そう云って電話を切った。
____それから1週間が経った。
ミミックの情報も増え順調かと思うか矢先、太宰の携帯が震え出す。
そのディスプレイには、【織田作】という文字が。
「は〜い、此方太宰。織田作から電話なんてどうしたの?」
《いや、特に割いって用はないんだが…久しぶりに飯でも食いに行かないか?》
織田作とのご飯なんていつぶりだろう。
「織田作が私を誘ってくれるなんて…珍しいよね。
まぁいいや。それで?何処に行くの?」
__数刻後。
「はいよ、お待ちどうさま」
目の前にあるなんとも美味しそうなカレーライス。
そして隣に座る織田作とAちゃん……
「って!?何でAちゃんが居るの……?」
『何でって……織田作さんが誘ってくれたの。何?居たら悪い?』
キッと睨みつけられる。
織田作にそっと近づき耳打ちをする。
「ねぇ織田作…電話番号なんていつ交換したの…」
「お前が俺に合わせてくれた時だ。あの時太宰はトイレに行ってたからな」
ちなみにここは織田作行きつけの洋食屋さん。ここのカレーが美味いんだと織田作に云われて来たんだけど…
一口食べただけで顎が外れそう。原因?そんなの辛いからに決まってるじゃないか!!
こんなの平気な顔していつも食べてる織田作が心配だよ!
『おじさ〜ん。おかわり』
「嘘でしょAちゃん……よく、食べるねぇ……」
そしてこの子は平然とおかわりするし……大丈夫かな。
________________________
「……それで、敵の情報についてだけど。もう一度整理しておきたいと思ってる。
名前はミミック。
今分かっているのは欧州の犯罪異能組織でグラオガイスト、通称【灰色の幽霊】と呼ばれる旧式型の拳銃を使う連中ってことぐらいだね…」
『あの……』
Aちゃんが声を上げた。
『実は私もミミックについてちょっと調べたの』
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作者名:アメ玉 | 作成日時:2019年5月6日 14時