作戦参謀〔其ノ弐〕 (ページ42)

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そこには見たことのない男が立っていた。

太「やあ！織田作！どう？安吾の行方はわかった？」

織田作と呼ばれた男は太宰の隣に腰掛けた。

織「いや。特に情報は掴めてない。それより太宰、この人は？」

太「織田作知らないの？この子はね、Aちゃんだよ！ポートマフィアの作戦参謀さ！」

織「…ポートマフィアの作戦参謀…！すまない。失礼なことを言ってしまった」

と頭を下げられる。

…いや、てか教えてよかったの？

太宰の知り合いだけど、一般の人に。

太「Aちゃんは織田作のこと知ってる？」

『ごめんなさい、わからない…けど太宰のお知り合いさんなんですよね…？』

織田作さんの目を見ながら云う。

織「自己紹介がまだだったな。俺の名前は織田作之助。ポートマフィア最下級構成員だ。

今はミミックという組織を追っている。よろしく頼む」

…ポートマフィア構成員。

『いやいやいやいや待って待って。失礼存じますが、あなたからはポートマフィア構成員という感じが…しなくて…ですね…』

あー。これ怒られるヤツじゃん…

太「…あはは！よかったね織田作。実はねAちゃん彼、一度も人を殺したことがないんだ」

『一度も！？…ってことは「人を殺さないマフィア」って云うのはあなただったんですか？』

織「上層部にはそんな異名で通っているのか…嬉しい限りだ。

太宰のおかげで今日こうして君とも会えたことだしな」

…うん？太宰のおかげ？

『もしかして…あんたが着いてきたのってこういうこと？』

太「偶然に偶然は重なるからね。偶々織田作が任務で外に出てたからこうして連れてきたってわけさ」

…成る程。最初から私と織田作さんを会わせるために太宰が着いてきたのか。

『…まさか、私と織田作さんを会わせたってことは、ミミックの件について何か手伝えって事？』

太「お見事！さすが作戦参謀さん！頭の回転が早くて助かるよ！」

『だから私には任務が…』

…っと待てよ。

ここで私が借りを作れば、必然的に太宰に手伝わせることだって出来る。

うん。なにかと都合が良い。こうしよう。

『わかった。で…何を手伝えばいいの？』

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