検索窓
今日:17 hit、昨日:6 hit、合計:20,969 hit

story 80 ページ38

ジ「組織に連れ帰り、暫く様子を伺っていたが俺の勘は正しかった。


此奴は頭が良く切れるし、何より先を見据えて行動することがずば抜けていた。


そこで俺は考えた。『此奴に任務の作戦立案をさせたら俺達はとうとうヨコハマ1の組織になれるのではないか』と…」



ククッという短い笑い声が時たま漏れる。



「成る程。Aちゃんが言ってた『前の組織で作戦立案をする技術は叩き込まれた』というのはこれだったんだね。




…それで、君は彼女を連れ戻してどうするつもりだい?ヨコハマ1の組織になる為、彼女を使いもう一度作戦を立て直す








…という目的ではないだろう?」




堪えきれなかったのか、ついに目元に手を当て高らかに笑い出した。




ジ「クククク……ハッ!ハッハッハ!!お前は面白いな!






そうだ、その通りだよ。俺が此処に彼奴を連れ戻した理由はな…








海外の異能組織に引き渡す為だ」








パーン!








乾いた音が鳴り響いたかと思うと、腹部に激痛が走る。






「…カハッ!」








あまりに耐え切れず、口から吐血。その場に倒れ込むとジャックはどんどん歩みを進めてきた。




「…き、貴様…何を…した…!」



ジャックは手元の銃を見ながら言う。



「これか?よく効くだろう。異能者捕獲用に造られた特注の銃弾さ。




我々は人を売り捌くのが仕事だ。有能な異能者がいては簡単に捕獲できないだろう?



しかしこれがあればなんてことはない。命中さえすれば後は飛んでいる日に夏のムシ。




…後もう少しだ。俺はこれであの人に認められて…」





その時、後ろの通路から誰かが歩いてくる音が聞こえた。





「…おやおや、どうやら我々の勝利のようだ。ポートマフィア」




「…な!」



暗闇から姿を現したのは、気絶して傷だらけの中也を引きずりながら歩いてきたAちゃんの姿だった。






「…ち、中…也!」



深手の為、あまりうまく口が動かない。



Aちゃんは中也を私のそばまで放り投げると、すぐにジャックの元に向かった。




中「…すまねぇ。太宰…彼奴、中々強くてよォ…止められなかった…」





太「…まだだ、中也…ここからだよ…」





Aちゃんはジャックの元まで行くと、跪いた。





ジ「…御苦労だったな中島。




どうやらポートマフィアの頭の切れる最年少幹部様も、やはりお前の作戦立案には敵わなかったようだ!」






太/中「「……!?」」

story 81→←story 79



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 双黒   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アメ玉 | 作成日時:2019年5月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。