story 70 ページ27
太宰達を見送ると、俺はもう一度島津の方へ歩き出す。
島津は俺が近付いてきてもひたすら下を向いていた。
「何時までしらを切るつもりだ、島津。さっさと顔上げろ」
俺の威圧に負けたのか、此奴は渋々顔をゆっくり上げてきた。
そのまま俺を見つめる。心なしかその目には罪悪感しか感じ取れなかった。
島「…中原さん、私は、これからどうすれば…」
「…あァ？」
すると島津は俺の服を掴んで必死に訴えてきた。
島「もはやわからないんです…！自分が今、どの立
場にいるのか…最早、私は生きててい「いい加減にしろ！」…！」
俺は床を思いっきり踏みつけた。その衝動で島津は俺から離れた。床には少しヒビが入っていた。
「誰も手前に��死んでいい��なんて許可はしてねェ。誰が、何時云った？誰も云っちゃァいねェ。
いいか、よく聞け島津。手前が本当にこの組織の事
を心の底から思っているなら、今手前がやるべきことは��１つ��しかねェぞ…」
俺はそれだけ云うと島津に背を向けて歩き出した。
「その答えについては俺は何も云わねェ。自分で見つけてみろ。
それが見つかれば、手前と漸く遠慮無しに戦えるからよォ？
楽しみにしてるぜ、『裏切り者』」
そう云い捨て、階段の3段目に足をかけた時、急に思い出した。
「…おっと、いけねェ、そうだ云い忘れてた。
首領からの言伝を頂いててなァ…島津に会ったら伝えて欲しいって。
〈島津君、君との雇用契約は今後一切結ばない〉
…だそうだ。ちゃんと伝えたからな」
俺はもう一度そう云うと、島津は何か分からない感情が入り混じった嗚咽をあげ、俺はそれを聴きながらそこを後にした。
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皆様、こんにちはアメ玉です。
この度は更新がかなり遅れてしまい申し訳ありませんでした！今回も短くてすみません！
実は今テスト期間でして、もしかしたらより更新が遅れるかもしれませんがご了承ください。
これからも『作戦参謀 其ノ弐』をよろしくお願い致します。
アメ玉
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作者名：アメ玉 | 作成日時：2019年5月6日 14時
