優しすぎる触れ方で2《五条悟》 ページ49
____数時間後
あれから水の掛け合い、サーフィン、ビーチバレーしてた人達に混ぜてもらいと、遊びに遊び尽くした私達。
流石に任務に行っているとはいえ、この歳になると体力が持たないというか……
というわけなので今は2人揃って海を見ていた。
「僕喉乾いた。Aなんかいる?」
と突然隣の悟がそんなことを言い出すと羽織のパーカーから小さめの小銭入れを取り出した。
『私?悟が選んでくれるなら何でもいいよ』
「おっけ。んじゃちょっと待ってて」
そう言って立ち上がりざまに頭を撫でられ、悟は行ってしまった。
もう…すぐこういうことするんだから。
____数分後、さっきと変わらず海を見ていたら後ろからザッザッと砂浜を蹴る足音が聞こえた。
悟が帰ってきた、と思って後ろを振り向くとそこには見知らぬ男の人が2人いた。
『……何か用ですか?』
「おねぇーさん今1人?」
と細身の男が言う。
『え?……まぁ1人ですけど……』
「じゃあさ、俺らと遊びません?」
ともう1人の男が言う。ここまで行けばもう誰でも分かるよね。
そう、ナンパです。
『あー……ごめんなさい。待ってる人いるんで……』と適当に流して視線を逸らす。
しかし直後、細身の男が私の手首を掴んだ。それもかなり強引に。
『いっ…』
突然力が加わったものだから痛くて声が出てしまった。
「まぁいいさ。どーせ断られるだろうと思ってたしな……立て!」
と何故か怒鳴られる私。なんで怒鳴られないといけないわけ?
『……やめてください』
「やめてください?辞めるわけねーだろ?大体な、やめてくだ「おい、何やってる」
突然獣のような声が響いたかと思うとそこには飲み物を抱えた悟が立っていた。
『……さ、悟…』
力無く口から漏れる声。男達は悟を見るなり私の手を離し一目散に逃げていった。
悟はその場に飲み物を置くと私を静かに抱きしめた。
「……大丈夫?何もされてない?」
『うん……手首掴まれただけ……』
「そっか。ごめんね1人にして……」
と更に抱き締める力を強くする。
『ううん……悟ちゃんと来てくれたじゃん……嬉しかったよ私』
そこまで言うと悟は私を離して変わりにさっき掴まれていた手首に口付けを落とした。
____さっきの男とは違う優しすぎる触れ方で。
「消毒」
そう言って微笑む彼にまた私の鼓動は高鳴った。
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リア - んふふ…恵尊ッ!やっぱり甚爾さんの息子なだけあるわ… (2020年12月21日 20時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ゆうじゃむさん» ご迷惑おかけしてすみません……!ありがとうございます!! (2020年12月14日 22時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうじゃむ - アメ玉さん» あ、そうなんですか!わかりましたっ! (2020年12月14日 21時) (レス) id: 9582bbe3ab (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ゆうじゃむさん» ゆうじゃむさん!こちらにも遊びに来てくださったんですか!?ありがとうございます!それに、リクエストまで…((ヒェェ(泣)嬉しいです!昨日続編作ったばかりなので良かったらそちらにコメントしてくだされば書きます!こちらでも大丈夫ですが!(笑) (2020年12月14日 21時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうじゃむ - アメ玉さん、こんにちは…未来人ゆうじゃむです(?)リクエストしてもよろしいですか?(訳:無茶振りしてもよろしいですか?) (2020年12月14日 21時) (レス) id: 9582bbe3ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アメ玉 | 作成日時:2020年11月15日 15時