ほ の ぼ の 廻 戦１【呪術廻戦】《短編集》

俺って頼りない？1《伏黒恵》 ページ28

ちゃんみおさんリクエストありがとうございます！！

※自傷行為入ります。苦手な方ブラウザバックでお願いします。

※付き合ってる設定です！！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




【2級術師が3級呪霊の任務に失敗した】




つい先日高専の上の人達に言われた言葉が頭の中をグルグル回っていた。





任務を失敗したのは2級術師である私＿＿＿＿





でも一つだけ言わせて欲しい。これは失敗じゃない。




3級の任務に突然準1級レベルの呪いが出現したのだ。





当然勝てるはずも無く、撤退せざるを得ない状態だったのに、この事を正直に報告すれば上の老人共は《任務を放棄して逃げた》と私に酷い罵声を浴びせるだけだった。




先生や同期は「気にするな」と言って背中を押してくれるが私の心にはただただ喪失感が増していくだけ。





＿＿＿＿なんだか生きるのが辛くなってきた。こんなこと言われるんだったら居なくなった方がマシなんじゃない？





自分の部屋にある机の引き出しからカッターを取り出しまずは自分の手首に刃を立て一気に引っ張る。




傷口から赤い液体が姿を表すとじんわりとした痛みが全身に広がってなんとも心地良かった。





そのままそれを5回程繰り返した後そのカッターを自分の首に持っていく。






ここに深く刃物を立てれば首に通っている大動脈からによる大量出血で私は確実に死ぬ事が出来る。







＿＿＿＿もう誰にも止められない。いや止めて欲しくない。1人で静かに死にたい。








伏「A……！？何やってんだ！！」





突然乱入してきた恵によって私の手の中のカッターは一瞬で奪われ床に放り投げられた。






伏「お前今何しようとした……！



そんなとこに刃物立てて……そのまま切ってたら何起こってたかわかってただろ！？」





正面から両肩を掴まれ、何度も私の身体を揺さぶる恵。





その表情は真剣で焦っていて＿＿＿＿そして何処か悲しそうだった。




『め……ぐみ……っ』




そんな恵の顔を見ればこっちだって同じ気持ちになってしまう。




伏「まだあの事気にしてんのか…




だからって勝手に死のうとするな……！





少しは俺を頼ってくれよ……お前の彼氏なんだからさ…」






とついに恵は私を抱き締めた。




そうだ……私何やってたんだろう。私が死んだら恋人である恵は？




悲しむどころじゃない。きっと「俺に何か出来ることは無かったのか」と悔やんだだろう。

俺って頼りない？2《伏黒恵》→←最強と超人…？2《五条悟・伏黒甚爾》

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す