ほ の ぼ の 廻 戦１【呪術廻戦】《短編集》

プレゼントを君に《虎杖悠仁》 ページ20

悠仁の誕生日ではないのですが……どうぞ！
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「いらっしゃいませ〜」



今日は友達2人と3人で近くのショッピングモールに来ていた。



2日前彼氏である悠仁の誕生日だったのだが生憎誕生日の前日から任務が被ってしまい誕生日プレゼントを買い忘れるという大失態をしてしまった。



なので2人が服を見ている間私は1人別行動でメンズの服を見に来ていた。




『う〜ん…どれがいいかなぁ…』




悠仁はどんな服でも似合うが、やっぱり私の1番のお気に入りはパーカー姿。しかもちょっとダボッとしたものであれば尚更私の性癖に刺さってしまう。




何着かパーカーを手に取り、頭の中で必死に悠仁が着ている姿を想像する。いや悠仁ならどれでも似合うか。




「……お客様、メンズ物をお探しですか？」



『え…あ、はい！私のじゃないんですけどね…』



突然帽子を被ったいかにも優しそうな店員さんに声を掛けられた。



「もしかして…彼氏さんですか？」



『……！どうして……』



「先程から見てたらお客様とても幸せそうな顔してたので……あ、そうだ。僕で良ければご一緒に探しましょうか？」



『……いいんですか！助かります！』



「かしこまりました！何か彼氏さんの写真とかってお持ちですか……？」



そこからは店員さんにサポートしてもらいながら悠仁に似合う色、形を相談しつつ絞っていった。



おかげで満足した１着が買えた。今度悠仁と一緒に来よう。





＊＊＊＊＊



場面は変わり高専内の生徒寮。私はさっき買ったパーカーを持って悠仁の部屋の前に立っていた。




因みにラッピングもしてくれたんです。本当にいいお店だった。




『悠仁〜？いる？』




ドアをノックして悠仁の名前を呼ぶ。ドアの向こうから走ってくる足音が聞こえてくると目の前のドアが勢い良く開いて愛しい恋人の姿が。




「あれ？Aじゃん！どしたのこんな時間に？」



『悠仁、遅くなってごめんね。これ誕生日プレゼント！』




と両手でパーカーを渡す。





悠仁は「マジ！？めっちゃ嬉しい！ありがとA！」とプレゼントごと私を抱き締めた。






「俺今度のデートこれ着ていく！！」と小学生のような笑顔を浮かべて幸せそうな悠仁。






ここまで喜んでくれたら、店員さんと一生懸命選んだかいがあったなぁ。









『誕生日当日に祝えなくてごめんね？』









ハッピーバースデー悠仁。

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