迷子の子《虎杖悠仁》 ページ24
『う〜ん天気いいねー！お散歩日和だー！』
「だろ〜？やっぱ外でピクニックにして良かったな！」
と隣で笑う悠仁。
今日は前から約束してたお家デートだったんだけどお家デートするには勿体ないくらいに天気が良かったため急遽近くの公園にピクニックに行くことに。
「どこにシート引く？あ！あそこの木の下にする？出来るだけ影の方がいいだろ？」
そりゃ女の子にとって紫外線というものは天敵だ。浴び続ければ簡単に肌に傷がつく。
木の下に行くと悠仁は手際よくシートを敷いてくれた。
『ありがと〜。それじゃあお昼食べよっか』
「うっしゃ！今日は何作ってくれたの！？」
『じゃ〜んサンドイッチで〜す』
鞄の中から小さなお弁当を2個取り出して蓋をあけると中には今朝作った色とりどりのサンドイッチが。
「美味そ〜！！あ、その前に手洗いに行こーぜ！」
と素早くお弁当の蓋を閉めたあと、物凄い力で手を上に引っ張りあげられると私の体は力に従って立ち上げられた。
「悪ぃ！痛くなかった！？」
『大丈夫ありがと……「……っく……え〜ん」……あれ』
「ん？どしたA」
私が指さす先には2歳くらいの男の子だろうかが座り込んで泣いていた。
私はその子に駆け寄るとしゃがんで出来るだけ同じ目線の高さにすると男の子の顔を覗き込んだ。
『僕？どうしたの？お母さんは……？』
「ママ……ままぁ……」
わ〜んとその子はまた泣き出す。
「もしかして迷子？」
『うん……そうみたい』
後ろからこっちに近付いてきた悠仁もしゃがむと男の子の顔を覗き込んだ。
「うわ！めっちゃ可愛いじゃん！」
と男の子をあやす様に頭をワシワシと撫でる悠仁。男の子の嬉しかったのか泣き止んで目を丸くして悠仁を見ていた。
『目クリックリだね。可愛い……』
「とにかくここに置いとく訳にもいかないしな……よしっ母ちゃん探すか！」
そう言うと悠仁は両手で男の子を抱き上げた。「ほら高い高ーい！！」と更に男の子をあやす悠仁。
なんだか好きだなぁ。こんな悠仁。
いつも優しいけどこういう小さな子供にまであの笑顔を向けられる悠仁の姿に目を奪われてしまった。
その後無事にお母さんを見つけた私達は男の子とお母さんと一緒にピクニックをすることになった。
あの時の子供に向けた悠仁の笑顔を思い出す度、私の胸がキュウっと締め付けられた。
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みかんﾀﾞﾖ - 高専夏油のツンデレ見てみたいです…！ (2021年4月4日 11時) (
レス) id: 0760d58626 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 花帆さん» 初めまして！！わああああ嬉しいです！ありがとうございます！！良かったら続編もあるので目を通して頂けると嬉しいです！！(●≧∀)ｷｬｯ (2020年12月16日 16時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - はじめまして、五条先生や悠仁夢 反応もきゅんとしました/// (2020年12月16日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 印南さん！はじめまして！わあああそんなこと言って下さるなんて…！ありがとうございます！これからも頑張りますね！！(●≧∀)ｷｬｯ (2020年12月2日 9時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
印南 - どの話にもキャラの個性が出てて面白いです！これからも頑張ってくださいね！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: 8a2c772457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメ玉 | 作成日時：2020年11月5日 14時
