ほ の ぼ の 廻 戦 ４【呪術廻戦】《短編集》

下戸なんだから…２《五条悟》 ページ47

静かだった部屋も、いつの間にか私達の仕事話や五条さんの思い出話で花が咲き、次第に明るくなって行く。





そして中盤に差し掛かったところ、五条さんがこちらに近づいてきて





「さっきから思ってたけど、それすっごいいい匂いするよね」




と私のグラスを指差して五条さんが言った。




『ラズベリー酒ですよ？いい匂いですよね…私最近ハマってるんですよ』



「へぇ〜…Aが美味しいって言うんだから美味しいんだろうね。




僕も呑みたいなぁ」



とグラスに手を伸ばした瞬間、私はそれを五条さんの手の届かない位置まで持ち上げた。





『ダメですよ。これ結構度数高いんですから。下戸の五条さんが呑んだら一瞬で持っていかれますよ？』




「えー…Aのケチ。僕、明日休みだからいいじゃんか〜」




ぶーっと頬っぺたを膨らましながらそう言う五条さん。



『ダメです』




「……ふーんダメなんだ。隙ありっ」






チュッと頬っぺの方でリップ音がなる。





『……え？』





突然の出来事に動けなくなった私から五条さんはあっという間に持ち上げたグラスを奪った。





そのまま、まだグラスに半分はあったであろうお酒をグイッと一気に飲み干した。





『な、何やってるんですか…！？そんなに呑んだらほんとに潰れますよ！？』





と言ったつかの間、五条さんはパタンと机に突っ伏して眠ってしまった。








いや確かに度数高いけど……え、すぐ寝るとか……ここまで下戸なの…？







まるで嘘かのように寝息を立てて寝る五条さん。名前を呼んで揺さぶっても揺さぶっても全く起きる気配無し。






『……仕方ない。片付けるか』








よっこいしょ、と立ち上がろうとした瞬間








「……A……好きだ……よ……へへっ…」







とそんな声が隣から聴こえてきた。






『……は？』






突然の告白にまた私は固まってしまい、恥ずかしさを紛らわすために拳を握り締める。








『馬鹿なんですか……っ。






私の方が……よっぽど……








あなたのこと好きなんですからっ……』


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はい！というわけで……konさん！！長らくお待たせしてしまって大変申し訳ありませんでした！







いかがだったでしょうか……？お気に召していただければ幸いです！






本当にリクエストありがとうございました！！また是非お待ちしております！！

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