絶望プリズンの世界へ行ってみよう！【２】

絶望プリズンの世界第82話　探索パート ページ22

屋上前


キスケ死体


A
「そういえば……左手だけ血がついてなかった。右手はついていたのに……」


コウ
「そして……この血の足跡は……もみ合った跡。多分正面から刺されたんだろう」


タクヤ
「おかしくねぇか？犯人に刺されて抵抗したんだろ？なら……両手で抵抗するはずだ……なのに、血は片手にしかついていない……」


リンタロウ
「確かに変だね〜……ん？これは、メス？理科室からとってきたのかな」


理科準備室


絵具


A
「緑の絵の具が床にべちゃってついてる」


リンタロウ
「でもなんでこんなところに？」


A
「ねぇ……思ったこと言っていい？」


コウ
「なんだ？」


A
「私達……疑われない？」


コウ
「…………あぁ、なるほど」


タクヤ
「どういうこと？」


A
「だって……私達、よくない方でこの環境には慣れてるじゃん？だからさ、なんであの時冷静なのって疑われないかな〜って」


タクヤ
「あ〜……たしかに」


リンタロウ
「でも〜、僕たちが犯人を見つければ解決だね！」


コウ
「そのためにも、効率よく探索を進めないとな」


解剖道具が置いてある棚


A
「メスあったよ〜。一本だけ取られた跡があった」


リンタロウ
「ん〜……絵具ってその棚の目にあるんだよね？なら……犯人はここに来る前美術室に行ったんじゃ
ないかな？」


コウ
「たしかに……行ってみるか」


美術室


こぼれた絵具


タクヤ
「うわ……！靴の裏に絵の具がついちまった……よく見れば、理科準備室に会った絵具とおんなじだな」


コウ
「踏んだ跡があるってことは……犯人はここに来ていたことは確実だな」


A
「そろそろ一時間たつし……戻ろっか」


タクヤ
「もうそんな時間か……まだ犯人が見つかってないのに……」コツ……コツ……コツ……


--------続く--------

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