白書一巻の内容を含みます ページ46
鬼
「マレチィ……チイサナオナゴ……マレチダ……」
前言撤回。鬼を滅して母親にユカちゃんを預けたら一件落着だ
A
「誰かユカちゃんの目と耳を塞いで」
そう言うと一番ユカちゃんとの距離が近かった常闇くんが耳を塞ぎダークシャドウが目を塞いだ
確認すると私は刀を握り構えた
A
「水の呼吸 壱ノ型 水面切り」
技を呟き鬼の首めがけて刀を振るう。その瞬間鬼の体が崩れ灰になっていった
麗日
「何度見ても慣れへんなぁ……」
そうだよね。元人間の命が亡くなっているもんね……
ユカ
「いきなりまっくらになってびっくりした!!」
A
「ん、ごめんね。無事終わったことだしユカちゃんのママの所へ行こっか!」
ユカ
「うん!!」
ん……まてよ?あの鬼ユカちゃんのこと稀血って……
A
「ユカちゃん。これあげる」
鬼が近づかないようにする藤の花が入ってる香袋をユカちゃんの手にのっけた
ユカ
「でも……ほかのひとからのおくりものもらちゃだめだって、ママが……」
ん〜……良い教育してんねぇ、ユカちゃんのお母さん
A
「じゃあ預ける。私はユカちゃんにこの袋を預けるから貰いに来るまでずっと持っててほしいの。これじゃあユカちゃんのママとの約束を破ったことにはならないでしょ?」
何とか丸め込めたらしくユカちゃんの手には香袋が握りしめられていた
飯田
「いったい何をあげたんだ?」
A
「藤の香袋。鬼が近づかないようにするものだよ」
飯田
「なるほど。よし、問題は解決したことだし外へ行こうか」
飯田くんの一言で足を動かしお化け屋敷の外へ向かった。外へ出るとヒーロー突入寸前だったらしく飯田くんがテキパキと事の次第を説明し騒ぎが終息した
母親
「本当になんて言ったら……ありがとう、ユカを何度も助けてくれて」
是非お礼をしたいとユカちゃんの母親はそう言うが丁寧に断る。その為だけに人を助けたわけじゃないからね
峰田
「ちなみに、お礼ってカラダで払う的な……?」
A
「峰田くん……?」
自分でもびっくりするほど冷たい声が出たと思う。この声を出すことになった張本人は体が縦に震えている
麗日
「子供の前でも変わらないんやね……」
飯田
「俺たちは雄英高校ヒーロー科の生徒です。ヒーローを目指す者として、当然のことをしただけですので、どうかお気遣いなく!」
そう言っている飯田くんの姿にユカちゃんの母親は驚くがすぐに治り口を開いた
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作者名：(*´ω`*)ﾆｬ〜 | 作成日時：2021年4月7日 18時
