一般隊士の私はヒーローと仲良くなってしまいます (ページ44)

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話す決意ページ44

お母さんのその言葉……もうニュースに報道された今事態が落ち着くことはない。だって、それを一番私がよく知っているから

鬼殺隊は鬼についての情報を一般人に開示できない。恐怖の色に染まり大きな損害を受けてしまうからだろう

もし個性が効かないことを話してもいつかはバレる。だから開示できないし口止めをする必要がある

A
「なら、私はこの家の子になるのをやめる。今から孤児になって許可を取らなくてもいい状態にする」

我ながらとても変なことを言っていると思うがお母さんは取り乱している。いや、怒りをあらわにしている

私の母親
「…………相澤先生、でしたっけ?今日はちょっとお引き取りください。大事な話をしなくてはならないので」

これ……ガチギレだ……相澤先生もそのことを感じたのか「わかりました」と外へ向かっていった。私はその後を着いていき室外へ出る……

A
「相澤先生、もし許可が下りたらとある人を寮に入れて欲しいんですけど……鬼殺隊関係で私が引き取ることになってしまって……」

相澤
「そのことについては校長と掛け合ってみる。あとは……水津淶、しっかり母親と話すんだぞ。何もすべて話せとは言わない。話せる部分だけ話さないと相手も分かってくれないからな。話すなら今だ。合理的にいかねぇと何もかもうまくいかねぇぞ」

相澤先生のお言葉、今の私に突き刺さる。私は心配を掛けさせたくないから今まで隠してた。今までできた怪我だってわざわざ運動部の部活に入ってウソがばれないようにしたんだ

なのにすべて話せだって?「あの苦労は何だったんだ」って思ってしまう自分がいる。この感情の全ては私のくだらないプライドだ

プライドで思い出した。尾白くん、体育祭の時自分のプライドで辞退していたな。私あの時なんて思ったと思う?「そのプライドこの場ではいいが現場にも出さないでほしいところ。厳しいこと言うがそのプライドが足かせになるからな」だって

私は今その状態なんだよな。なら私のすべきことは一つ、お母さんに話すことだ。せっかく相澤先生が背中を押してくれたんだから利用しない手はないだろう

それを胸に私はリビングにある椅子へ座った

A
「お母さん、話したいことがある。けどそのためには準備がいるんだ」

私の母親
「本当に話してくれると約束してくれる?」

A
「うん。信じられないなら何か罰を設けてもいいよ」

私の母親
「いやいいわ。その言葉だけで信じる」

話す許可を取らないとな