一般隊士の私はヒーローと仲良くなってしまいます (ページ33)

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あいつが敵連合の…… ページ33

A
「最っ悪だ……そんな拘束で鬼を封じ込めるわけないだろ……このままじゃ全滅だ……」

轟
「待て、何かおかしくないか」

轟くんの言葉で鬼の様子をもう一度うかがうとそこには生気が感じられない鬼がいた。ビルの崩壊があったのに鬼が起きていないなんておかしすぎる……

八百万
「危険性がなくなったのなら安心です。早く戻りましょう!」

でもその願いは叶わぬこととなった

暗闇の中から誰かの声が聞こえ次の瞬間ヒーローが全員やられてしまったのだ。今、本当に何が起きたのかわからなかった。暗闇の中にいる奴以外の皆……時間が止まっていたのかと錯覚しそうになる

オールフォーワン
「さすがペストジーニスト!!僕は全員消し飛ばしたつもりだったんだ!!皆の衣服を操り瞬時に端へ寄せた!判断力・技術……並の神経じゃない!でも君のは要らないかな。弔に合わない」

爆豪くん救出組は背中を壁に付け息を止めている。恐怖で体が動かないようだ

そして次の瞬間液体の零れる音が聞こえたと思ったら爆豪くんの声も聞こえてきた。もしかして……オールマイトの方も作戦が失敗したのか?

その後また液体の零れる音が聞こえた。きっと敵連合だろう

オールフォーワン
「また失敗したね、弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい。こうして仲間も取り返した

この子もね……君が「大切な駒」だと考え判断したからだ。いくらでもやり直せ。そのために僕がいるんだよ

全ては君の為にある」

爆豪くんを助けられる距離だと判断したのか知らないが八百万さん、飯田くん以外の者が動こうとした。でもストッパー役の飯田くん、八百万さんは皆の身体を掴み動けないようにする

私も一応ストッパー役の為刀を抜き首に近づける。動きを強制的に止めるなら恐怖が一番

オールフォーワン
「…………やはり来てるな」

バレたのかと思ったが上からオールマイトが飛んできた。どうやらオールマイトのことを言っていたみたいだ

オールマイト
「全てを返してもらうぞ!!オールフォーワン!!!!」

オールフォーワン
「また僕を殺すか。オールマイト」

2人が戦いを始めたのだろうものすごい爆風で壁が無かったら飛ばされそうだ

オールフォーワン
「そう言えば、ここで戦っていいのかい?僕としては好都合だけど君がつらいんじゃないかな」

オールマイト
「何を言って……」

次の瞬間オールマイトはビルに打ち付けられていた。まるで瞬間移動でもしたかのように