16……この数字は何だろうね ページ29
上鳴くんを筆頭にゾロゾロと皆は病室に入りその様子を見た緑谷くんは「皆で来てくれたの?」と質問した。勿論ここにいる皆の表情は暗くなり緑谷くんの質問に答えたのは飯田くんだった
飯田
「いや……耳郎くん葉隠くんは敵のガスによって未だ意識が戻っていない。そして八百万くんも頭を酷くやられここに入院している
昨日丁度意識が戻ったそうだ。だから来ているのはその三人を除いた…………」
麗日
「……16人だよ」
最後の最後で口を閉ざした飯田くんの代わりに麗日ちゃんが今いる人数を緑谷くんに伝えた。本当なら17人……でも爆豪くんが行方不明の為頭数から当然抜かれる。その事実がとても重い足枷になっているように感じてしまう
それは緑谷くんも同じようでぽつりぽつりと話し始めた
手の届く距離にいた人は全員助けるという決意
でも相澤先生が言ったように人一人を助けた後は戦力外
手の届く距離にいたのに助けられなかったこと……
緑谷
「体…………動かなかった……」
歯を食いしばりながら静かに涙を流す。そして絶望の淵に立たされている緑谷くんに切島くんは希望と言う名の手を差し伸べる
切島
「じゃあ今度は助けよう」
驚く皆を無視して詳しい事情を話し始める切島くん
切島
「実は俺と轟さ……昨日も来ててよォ。そこでオールマイトと警察が八百万と話してるとこ遭遇したんだ」
敵の一人に発信機を付けたから発信機の居場所が分かるデバイスを創造してオールマイトに渡す。だから八百万さんに受信デバイスを創ってもらい助けに行こうという事だ
飯田
「これはプロに任せるべき案件だ……俺たちの出ていい……!!舞台ではないんだ!馬鹿者!!!」
切島
「んなもんわかってるよ!!でもさァ!何っもできなかったんだ!!ダチが狙われてるって聞いてさァ!!なんっっも出来なかった!!しなかった!!ここで動けなきゃ俺ァ!!!!!ヒーローでも漢でもなくなっちまうんだよ!!!!!」
A
「切島くん。ここで助けに行くことだけが……ヒーローなの?漢なの?」
切島
「あァそうだ!ここで待機してるなんざヒーローと漢の風上にも置けねェ!!」
A
「そんなくだらないプライドの為にルールを破るっていうの?」
切島
「ッ!!くだらなくなんかねェ!!」
そう言いながら私を殴る。私はわざと切島くんに厳しいことを言い諦めてもらおうと思ったからだ。だから殴られても文句は言えない
きっと衝動的に動いたのだろう。動揺したような表情になり言葉を発した
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作者名：(*´ω`*)ﾆｬ〜 | 作成日時：2021年4月20日 8時
