一般隊士の私はヒーローと仲良くなってしまいます (ページ23)

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あの……見回り…… ページ23

ご飯を食べ終わり飯田くんは肝試しの時間まで私を見張っていた。くっ……!本当に隙が無くて抜け出せない!やっぱり飯田くんは真面目だな。それを再確認された

楽しい時間はこれでおしまい。保健室的なところで休んでいるとマンダレイのテレパスで脳内に声が響き渡った

マンダレイ
「皆!!!敵二名襲来!!他にも複数いる可能性アリ!動けるものは直ちに施設へ!!会敵しても決して攻撃せず撤退を!!」

襲撃のことを知るや否や私はベットから飛び起き、隊服に着替え刀を持ち先生がいるであろう補習部屋に向かった

A
「相澤先生!!」

勢いよく扉を開け相澤先生の名を叫ぶが彼はおらず先生はブラドキングだけだった。合理的主義な先生だ簡潔に用件を伝え外に出ている生徒たちの保護に回ったのだろう

鬼の気配がない以上鬼殺隊として動けない……ヒーローとしてはここで動くのが正解なのだがなにぶん免許を持っていないため動けない。どのみちここで待機するしかないのか……

A
「ブラドキング先生。指示をください」

ブラドキング
「…………無理だ。水津來がここで動かないという事は鬼がいなくて鬼殺隊として行動できないから……ならヒーローとして皆への指示は「ここで待て」だ」

嫌なとこ突いてくるね……仕方ないプロヒーローとして私らに指示されてるんだ。大人しくここを守っておこう

切島
「そんな!ブラドキング先生!!水津淶は俺らより何十倍も強ェ!!なら救助に向かわせた方が安全だろ!」

芦戸
「そうですよ!!水津淶ちゃんなら被害を最小限に抑えてくれるはずです!!」

それでも駄目だと言い張るブラドキング。やはり生徒の安全が大事か……まぁ、そうだよな。あれからウズウズしながら施設内でとどまっていると、またマンダレイのテレパスで脳内に声が響き渡った

マンダレイ
「A組B組総員……戦闘を許可する!」

そして間をおいてもう一つ

マンダレイ
「敵の狙いの一つ判明!!生徒のかっちゃん!!」

それと同時に肝試しに言っていたメンバーが数名戻ってくる

マンダレイ
「わかった!?かっちゃん!!かっちゃんはなるべく戦闘を避けて!!単独では動かない事!!」

A
「ブラドキング、いいですよね。戦闘許可を出されたので」

ブラドキング
「だめだ。誰かを守るための戦闘許可じゃない。自衛のための戦闘許可だ」

生徒とブラドキングが言い争っていると扉が開く音が聞こえた。皆は相澤先生だと思い扉に近づこうとするがブラドキングに止められてしまう