一般隊士の私はヒーローと仲良くなってしまいます (ページ17)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,256 hit

雄英白書二巻の内容を含みますページ17

葉隠さんが良い匂いがすると言いスンスンと香りの正体を探し出す

八百万
「花の香り……ですかね?」

葉隠
「ん!これだ」

葉隠さんが指さしたのは私の荷物の近くにある藤のお香だった

A
「あぁ、これは鬼除けのお香だよ」

蛙吹
「確か……鬼が嫌いな香りなのよね?」

一回しか説明していないのにちゃんと覚えているとは……流石だなぁ
少々感心していると女子部屋の扉からコンコンというノック音が鳴り響いた

拳道
「拳道だけど、ちょっといいかな」

A組の女性陣は何だろうという視線を送る。断る理由がないため八百万さんが扉を開けて出迎えてくれた

ドアの向こうには小大さんと塩崎さん、柳さん。そして先頭には大きな袋を持った拳藤さんがいた

拳道
「さっきはありがとね、これお礼」

持っている袋を八百万さんの方に向けるが八百万さんは受け取らない。変わりに興味を示した芦戸さんが受け取った

芦戸
「……!お菓子だー!!」

八百万
「やはり峰田さんの件ですわね?それならば必要ありませんわ!むしろ、A組の峰田さんが大変なご迷惑をかける所だったんですもの……」

八百万さんはそう言うがB組の女性陣は感謝の気持ちだから受け取ってほしいと譲らない。でももう受け取ってしまったし「気持ちを無下にするのは良くないよ」と八百万さん以外のA組女性陣がB組の援護射撃をする

だがそれでも悩む八百万さん。その時葉隠さんがこんな提案をする

葉隠
「それじゃ、みんなで食べようよ!女子会しよー!女子会!せっかくだしさ?」

と言うわけで部屋の真ん中にお菓子や飲み物を広げその周りにクッション代わりの布団を引く

八百万
「あ、あの……実は私、女子会初めてなんですけど……どういうことをするのが女子会なんでしょうか?」

A
「私もしたことがないな……それどころじゃなかったから……」

それに気軽に話せる女子がいなかった……

芦戸
「女子が集まってなんか食べながら話すのが女子会なんじゃないの?」

葉隠
「チッチッチッ!違うよ芦戸ちゃん、女子会と言えば……恋バナでしょうがー!」

恋バナか～……そんな話のネタは持ってないな

芦戸
「それじゃ付き合ってる人がいる人ー!」

芦戸ちゃんは質問するがやはり誰も手を上げない。まぁ、ヒーロー科ってスケジュールが他の科に比べてハードだし休日以外の暇を作れないからね……いないのも無理はない

芦戸
「え～……キュンキュンしたいー!!片思いとかいないのー?」

これ、いたら根掘り葉掘り聞きだす奴だ……