一般隊士の私はヒーローと仲良くなってしまいます (ページ16)

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雄英白書二巻の内容を含みますページ16

芦戸
「やったー!!水津淶ちゃんがいれば心強いよ!」

と言うわけで現在女子風呂。ちゃんと皆は服を着ているぞ

拳藤
「あー、やっぱ露天っていいな」

塩崎
「疲れが取れますわね」

小大
「ん」

そう言いながら私はチャポンッと水面をやさしくたたく。湯船につかっていると錯覚させるためだ
そして八百万さんが想像したドライアイスに水をかけ発生した煙をうちわであおぐ。姿を見られないようにするためだ

拳藤
「あれ?唯、背中に傷あるよ。ちょこっと」

小大
「ん?」

塩崎
「もしかして私のツルがさっき当たってしまったから……申し訳ありません!」

小大
「んーん」

拳藤
「大丈夫だってさ」

塩崎さん。さっきまで騙している感じがして躊躇していたとは思えないほどの上手さ。皆が「騙すんじゃなくて制裁だから」と説得してくれたおかげなのかもしれない。さてそろそろだね

芦戸
「あー……こんなところに穴が……塞がなきゃ」

耳郎
「その前にお仕置きでしょ」

耳郎さんの耳たぶにあるプラグが穴を通り峰田くんに刺さり音を流すと「うぎゃあああ!!」という悲鳴が響き渡った

逃げられないように私は壁を飛び越え男子風呂の出口に立つ。予想通り逃げようと地面を這いずりながら出口に向かっていた

峰田
「あ……あぁ……!」

逃げられないと悟った峰田くんはドンドン血色が悪くなっていき唸り声を発している。それと同時に男子風呂と女子風呂の間に立てている壁がジュワワと溶けていきＡ組とＢ組全員が峰田くんとご対面だ

A
「さて、峰田くん。最後に言い残すことは?」

峰田
「……っだろ」

言っていることが聞こえなくてハテナを浮かべるみんな。それを見たせいなのか知らないがもう一度発言した。今度は大きな声で

峰田
「風呂場で服着てるなんざ、ルール違反だろうが!!!」

最後に言い残すことが反省の言葉ではないとはな……勿論峰田くんの発言により女性陣全員の沸点がMAXに達した

「「「「さいっ……てー!!」」」」

その言葉を最後に峰田くんの意識が途絶えた。これ以上荒れたら困るからと私が峰田くんに手刀をくらわしたからだ

――――
―――
―

葉隠
「……ん?今、なんか聞こえた?」

耳郎
「男子の声ぽかったけど」

現在女子部屋。峰田くんを無事撃退出来て部屋で休んでいたところだ。因みに私は女子たちの会話をBGMに刀のメンテナンスをしている。今日も見回りの任務があるからね

葉隠
「なんかいいにおいがする!!」