貴方の一生が私の一生 (ページ3)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:9,575 hit

撮ページ3

『いいよ～、ハイ、、、、

　撮れたよ！』

「いや、チーズまで言えや！！」

バシィッと叩くラン

『いつ、痛い！酷いよ！ラン！！』

「アカリ、ちゃんととれた？ぶれてない？！」

「チーズいってくれないから気が抜けて変な顔になってそー！」

キャッ、キャッと女子の甲高い声が廊下に響く

「女子仲がいいな

　なぁ？王子～」

「やめろって、俺、そんなカッコいい訳じゃないし

　なんで女子って自分の顔見るの好きなんやろ」

「いきなりどうしたよ、おい」

「あれか、菅生には女の気持ちがわからないのか」

「いや、そういうわけじゃないわけでもない

　てかあの女子なんでカメラもってんの？」

「あ？カメラ？、、、、あー！

　隣のクラスの石冨ランと、、誰だっけ？」

「え、知らねーの？鳥孫アカリだよ

　テニス部の時、ラケットでボール打ったと思いきや

　ラケットぶん投げて木に引かかったって一時噂あったじゃねーか」

「それいつの話？」

「お前がここに来る前の話だよ

　しっかしなんで鳥孫さん写真部に入ったのかね～」

「、、、」

男子がそんな話をしてるとは知らず

アカリは友達をとるふりをして

菅生君を撮っていたなんて

アカリ自身しか知らないことであった

『行くよー！

　ハイ、チーズ！！』

パシャ