貴方の一生が私の一生 (ページ16)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:9,579 hit

封ページ16

『じゃあ先輩もばらしますよ？』

「は？」

私はポケットから封筒を出して先輩に渡した

『家で作ろうと思えばまだ作れます

　変なことしたら先輩がどーなるかわかりませんよ？』

私はそう言って渡り廊下を走り抜けたのだった

「何よ、こんなので、、、、、っ」

封筒に入っていたのはすべて先輩の写真であった

「ははは、負けたわ」

先輩も自分の教室へと戻って行ったのだった

＿＿ねぇ、知ってんだよ私

　あんたが大将君のこと好きなこと＿＿

『(好きって言うより愛してるに近いと思うし

　逆にあれで脅せるって思った先輩が馬鹿みたいだ)』

私はランの分だけ豆乳を奢った

大将君は私にココアを奢ってくれた

「助けてくれたお礼

　あ、もう大将でいいから」

まさかの呼び捨てOKされるだなんて

「ねぇ、アカリ」

『ん？』

男子三人組は桜の木の上に登ったりしている

私はその姿を映しながらランと喋る

「先輩に何渡したの？」

『あー、、、あれはねぇ』

私はカメラで写真のチェックをしていく

『先輩が万引きしてたり

　ホテル行ってたりしてるとこ』

「はっ？」

『お店はたまたまなんだよ

　あの時一緒の制服だと思って撮ってさ

　まさかあの先輩だなんて』

『それでね、帰り道途中まで一緒で

　まさかと思ってついて行ったら

　あらら、みたいな』

「先輩に、なんて言われたの？」

『え？』

「脅されたからそれを渡したんだろ？」

『好きなんでしょ？だって』

冷たい風が私とランを包んだ

『ねぇ、ラン』

「、、、、」

『私はさ、見たいだけだったんだよ？』

ランの目の前で涙をこぼしたのであった