貴方の一生が私の一生 (ページ12)

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叩ページ12

桜もほぼほぼ散ってしまった道

私とランはいつもどうり学校へ登校する

ボトッ

私の一言で

ランは左手から豆乳を落としてしまった

「ま、マジでいってんの？」

ランが落とした豆乳を拾い上げて

『うん、本気』

その豆乳をランに渡す

「え、ちょっとまって

　その前にその左頬はの傷はなんなの？」

『ぶっ叩かれた』

「え、ママに？」

『YES』

「手を出すなんて珍しいな」

『あんなこと言ったからだと思うけど』

昨日の夜の事だった

唐揚げを作っているお母さんの目の前で

『私、芸能界に入りたい！』

「、、、、は？」

『私、保育士の夢を辞めて

　女優になる！それが出来なければＡＤの仕事だってやる！』

「アカリ？何言ってるの？

　ご飯作り終わってからね」

話をそらされるやつだと分かっていた

『お母さん！

　私っ、本気です！！』

大声を上げた瞬間

パァンっ！とリビングに音が響いた

「馬鹿なこと言ってないでピアノの練習してきな

　お母さん、唐揚げ作ってるから

　お父さんには私から話しておく」

『えっ』

「今、やめるなら今よ

　そのままあなたが部屋に戻るって言うんだったら

　本気だってこと、わかってるわ

　でもここでやっぱりって言うんだったら

　あきらめなさい」

私は何も言わず自分の部屋へ戻った

「、、、、初めてじゃない？ママに叩かれたの」

『うん、、、、痛かった』

私は左頬を抑える

春風のせいでとってもヒリヒリするから

このことは一生忘れないだろう

忘れたいけど

「じゃー私は

　カメラマンになる」

『えっ？』

ランからも衝撃的な一言が出てきたのであった