貴方の一生が私の一生 (ページ11)

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頭ページ11

『この時の菅生くん王子って言うより

　ただただ可愛かっただけなんだけど』

家で独り言をつぶやく私

『この時の菅生くん歯に青のりついてる

　クソ～、めちゃくちゃいいショット

　あれはいろいろと危なかったのだよ』

結構高めのカメラを買って正解だった

写真部に入ったおかげで

学校生活でもカメラを持っても怒られない

自分でもわかっているがもう完全に私は

菅生大将くんに“依存”している

『あのときからカメラを持っていれば』

目に焼き付いているのは

桜に攻撃された菅生くん

『あの瞳を誰にも見られたくない』

欲しい

彼自身の人生を私の物にしたい

私は日記をカバンから取り出した

『今日の王子様は不機嫌でした。

　聞くところによると先輩が自分が好きだった人が

　菅生、お前に取られた！と言われたらしいのです

　光雄がいなければ殴り合いになっていたらしいのですが

　彼がいたおかげで助かったと言っていた。

　私はそれを英語で質問していったので

　王子様は苦笑いしながら日本語で喋ってくれへん？

　今は和訳してくれる人が居ないからさｗと言っていました。

　その瞬間私はシャッターを押してしまい王子様はビックリしていました。

　たまたま写した時に王子様の歯には青のりがついていたのです。

　すぐさま私は青のりが歯についていたから写真を撮ったのよと言うと

　納得してくださっていました。、、、と』

あぁ、一生ばれないようにしなきゃ

＿＿王子、芸能活動目指してるらしくって＿＿

一瞬ランの言葉が脳裏を横切った

『あ、そうだった

　どーしよう

　私の眼の前から王子様が消える』

いや、まてよ

『そーだ！』

私は自分の部屋から急いで出た

一階へ走って

リビングを開ける

『お母さん！！』

「え、何？」

唐揚げを作っているお母さんの姿であった