貴方の一生が私の一生 (ページ2)

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「一目惚れ？」

『ちょっと違う？』

「恋愛？」

『もっと違う』

「え、じゃあ何？」

『う～ん、趣味？』

「え」

私はカメラのセットをしていた

昨日、学校を抜け出して買いに行ったのだ

あまり好きなことがなくお金を使っていなかったおかげで

高いカメラを買うことができた

「趣味って、王子を写すこと？」

『うん、でも

　ただ撮ってるだけじゃバレちゃうから

　私、写真部に入る』

「はぁ？！テニス部辞めるの？

　まぁ、あんまり行ってなかっただけどさ」

ランは頭をガシガシとかいて私を見た

「待てよ、お前

　もしかして」

『そのもしかして

　私、ストーカーになる』

「、、、、まじかよ」

『でも、この行為が例え世の中が許してくれなくても

　私、菅生くんの一生を見届けたいの

　この眼で』

そう言って私はランをパシャリと写した

「えっ、最初の写真が私でいーのかよ」

私はニッコリと笑ってランに言ってやった

『このことは親友のランしか知らないからね

　その記念に』

「あははは、趣味わりぃ

　豆乳一本奢りな」

『はーい

　わかりましたよ～だ』

「まぁ、それはさておき

　退部届と入部届を書いて出しにいこーぜ」

『あいあいさー！』

私とランは腕を組んで職員室へと行った

その次の日から私は写真部として

カメラを持ち歩く不思議ちゃんへと噂が広まったとか