貴方の一生が私の一生 (ページ1)

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桜ページ1

『誰、あれ』

「え？、王子だよ王子

転校してきた菅生大将、見えないの？」

『私の方からじゃ顔見えなくって

へぇ、告白ねぇ』

屋上から下を眺めていた

「え、何あれ

もう告ってんの一年？！はやくない？」

『そーだね

あ、豆乳私にも飲ませて』

ランが飲んでいた豆乳を奪い取る

「嘘ん、取られた」

フラれたのだろう

女子は泣きながら何処かへ行ってしまった

その時強い風が学校を襲った

『うわっ』

「髪が口の中に入ったぁ！！」

私はちらりと下を見ると

「、、、」

『っ、、、』

王子が桜に攻撃されていた

これが王子じゃなければ

なにも思わなかったのかもしれない

『綺麗』

「は？」

王子は顔を上にあげる

『ねぇ、ラン』

「ん？あ、王子、戻っちゃったね」

『王子と目があった』

「おう」

『めっちゃ綺麗』

「おう」

『私、王子を観ていたい』

「おう、、、

ん？」

『ラン！学校サボるよ！！』

「はぁ？！」

私はランの腕を無理矢理引っ張って

階段をおりる

「どっ、どこに行くの？！

てか、豆乳返せ！！」

『返すから！

カメラ！買いにいくよ！』

「はぁ？！」

あんなに没頭するとは思っていなかった

あのときの光景は私の目のカメラで写した

上等品だ