泣く無く亡く哭く [３年Ａ組]

無く４ ページ4

「アカリは信じてくれるよね」






『うん』






「アカリは見方だよね」







『うん』






「アカリは気にしないでいいからね」







『うん』






「アカリは泣き虫だもんね」






『うん』






「アカリは＿＿しか言わないね」






『私は、啼き虫だから

　ゴメンね＿＿、本当に

　ゴメンね』







アカリは謝らなくていいの






『でも』







アカリは私がいないと駄目だもんね？







『だって』







アカリは＿＿なんて知らないもんね






『涼音？』







アカリは＿＿＿＿なんて知らないよね？







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿







『ばっ、鞄だけは勘弁してください

　お、お願い、、、します』






ナプキンのポーチなんて持ってない！







「ん？なんでだ？」







『いや、リアルで先生

　本当にそんなの駄目

　携帯はあげるから』






先生は唯月を見て「あ〜なるほど」などと言っている







「アカリは生理だから鞄を渡したくないのか

　でもなぁ、あ！かえるときに美術室においで？

　先生が渡してやるから」






そう言ってヒョイッと鞄を取り上げた






「ははは、そんな睨むなよ」






先生は私の背中をさすって次の人へと行く







私は恥ずかしくてうつ伏せのまま、また涙を流す







「アカリ、大丈夫？って

　涼音が言ってるけど」






私は蓮君のことをガン無視した






本当に痛くて先生と喋るときも精一杯声を振り絞ったんだ






「そんなに痛いのかよ

　生理ってのは」






「ちょっ、アカリが可哀想でしょ？！」






「そうだよ〜！アカリが泣いちゃうじゃん！！」






「鹿本はすぐ泣くから別にいいじゃんか」






数々の声が聞こえた






このクラス、どんな神経シテやがる






先生が授業を始めると言ったが






どうしよう





『(立てない)』







(ねぇ、アカリ

　立ててないよ〜)






(手伝おっか)

無く５→←泣く３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す