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目の前が、世界が、ゆっくりと色をなくしていく感覚に陥る。
あれから私は、誰と何を話すわけでもなく、
ただただ無心にパソコンに向かい続けた。
真面目に仕事をしているように見えるかもしれない。
けど実際には違くて、頭の中でずっとぐるぐるいろんなことが回っているんだ。
私はずっと、あの子とたつの幸せの邪魔者だったって気が付いたから。
もう終わりにしないといけない。私が全部なかったことにしたらたつは幸せになれる。
分かってる。分かってるけど、たつと一緒にいない自分を想像することが出来ない。
あの時駅で見た２人の幸せそうな顔。２人の歩幅が、足音が重なっていた。
それでも、たつの隣にいたいと願ってしまったから、たつの隣で笑っていたいと願ってしまったから。
自分がどうしたいのかが分からない。ぐるぐる思いが巡る。
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気が付いたら遥香の家のソファに座っていて、目の前に遥香がいた。
どこまで仕事を終わらせて、どうやってここまで帰って来たのか分からない。
ただ１つ分かっているのは、遥香にはちゃんと話す必要があることだけだ。
遥香「、、あのさ、今日の朝話聞いてあげるとか言ったけど、無理に話さなくていいよ。
Aのことだから、私にはちゃんと話さなきゃいけないとか思ってそうだし。
私はさ、今はAがしつこいって言うまで隣にいるから。」
A「、、ごめん。私また遥香に迷惑かけた。、先輩にも皆にも。」
遥香の優しさがいまは痛い。
私の大切な人たちはみんな優しいから。その分、自分のことがどんどん嫌いになっていく。
自己嫌悪でどうしようもなくなった。顔が目線が下を向くのを感じる。
遥香「ねえ、A何か勘違いしてない？
私は、私たちは、Aのこと心配はしてるけど、迷惑だなんて少しも思ってない！
これはもういろんな人に言われてると思うけど(笑)
Aのこと大好きなの！だから心配くらいさせてよ。
今のA、壊れちゃいそうで心配、、だし、ちょっと不安。」
遥香は、視線を泳がせたあと
"飲み物入れてくる" ってキッチンへと体を向けた。
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りん(プロフ) - 雪路さん» コメントありがとうございます。素敵なお話と言っていただけて、とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2021年9月5日 16時) (
レス) id: 8ae84f7e47 (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - 主人公の気持ちを考えると胸が詰まるようで泣いてしまいました。主人公のことをぎゅっと抱きしめてあげたいです。切なくて苦しいですが、素敵なお話で続きが楽しみです。 (2021年2月19日 19時) (レス) id: 5f4358dae5 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 見るの遅くなってごめんなさい！私の言葉に励まされたなんて…嬉しい限りです！こちらこそ、よろしくお願いします！ (2020年9月6日 18時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます。みんとさんのコメントにとても励まされました！今日からまた更新を再開していきます。これからもよろしくお願いします！ (2020年8月10日 21時) (レス) id: 8ae84f7e47 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごく面白いです！低評価を押す人は気にしないでください！それ以上に応援している人がいます！これからも何かあれば頼ってください！ (2020年8月2日 14時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年7月28日 15時
