6 (本編2ｰ��)篠曲輪 ページ9
『井伊直政さんはこの答えを出すのに48日間悩んだそうですよ』
「うん？」
『ですので、まずは水深をお測りになると良い
かと思います』
何がどう“ですので”なんだろうか。
『さて！僕はこの辺りで失礼しますね』
「あ、ちょ待つのデス…行ってしまいました」
秋田は結局答えを有耶無耶にしたまま去って
しまった。
村正は考える。つまりは何だ
史実通り48日悩めという事だろうか
「huhuhu 受けて立ちまショウ
でもまあ…ヒントぐらいくれても良かったんデスけどね！」
井伊直政が何をしたかなど知る訳無いだろう
徳川に仇なしてるんだぞ
頼みの秋田に置いていかれた村正はやけくそだ
だいたい物吉も石切丸も真面目すぎるんだ。
ちょっとぐらい先に教えておいてくれたって
自分はヘマしないのに。
秋田だってそう。
知っているはずなのに教えてくれないのは意地悪じゃないか
「ん………秋田くん？」
そこで村正はようやく違和感に気づく。
おかしい
今ここに居るのは自分と家康だけ。
他の皆は別で動いているはずだったのだ
それなのに
「何でこんな所にっ！
鶴丸さん達と秋田実季を偵察しに行ったはずでショウ！？」
信じられない物を見るような目で秋田の去って行った方を見つめる。
村正は慌てて、とっくに居なくなった秋田を追いかけて行った
・
『急げ急げ急げ』
ところ変わって会場外
客席を囲む廊下を一人で爆走しているのは
秋田藤四郎こと笹沼Aだ。
『っ間に合った！』
村正が退場する直前
秋田は、客席に繋がる入口に辿り着いた。
休む間もなくスタッフによって扉が開かれる。
『くしゅんっ 今日も相変わらず雨ですね〜
6月は梅雨の時期だから仕方ないか』
秋田が一振り暗い客席の階段を下りていく。
観客の視線は彼に釘付けだ
『6月…ふふっ6月ですよ！
ここまで辿り着いたのは何度目でしたっけ？
えーと』
指折り10を超えたあたりで首を傾げて、秋田は
数えるのをやめてしまった。
代わりにその指を宙へ向ける。
『おいで朝顔
まだやらなきゃいけない事があるんだ
今回こそは成功させるんだから』
ステージの方へゆっくり歩く秋田。
最前列に差し掛かった辺りで振り返った彼は
いつもの屈託のない笑顔を見せる
『…ごめんなさい主君
僕が折れても悲しまないでくれると良いなあ』
ーーーーー
秋田君に美味しい物食べて笑っていて欲しい心
ＶＳ
秋田藤四郎で不穏な物語を書きたい心
ﾌｧｲｯｯｯ！！！！
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愛莉(プロフ) - コメントありがとうございます！かなり事故が起きてた気がしますね笑 あれで優勝してしまうんだから何が起こるか分かりません… (2020年11月3日 16時) (
レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 初コメ失礼します。主さんネプ○ーグ見てましたねw煎餅(ぜんざい)にオーーーンとして、卑今日な感じでしたw(面白すぎてwww)そして、「間違えたら歴史修正するからな」という発言しちゃったしで、腹筋崩壊しましたw (2020年11月3日 15時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - アルク_Allcさん» コメントありがとうございます！ネ〇リーグ面白すぎて卑今日でしたね笑 オーーーン (2020年11月3日 14時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
アルク_Allc(プロフ) - 初コメ失礼します。投稿主さんもネプ○ーグ見ていたのでしょうか() 煎餅(ぜんざい)← オーーーン() (2020年11月3日 7時) (レス) id: ebd1494a69 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - LkXhmbai0Tyhbzxさん» コメントありがとうございます！次編(歌合編)にはなってしまいますが、源氏兄弟とのお話も考えております。今しばらくお待ち頂けますと幸いです！少しでも日々の癒しとなれるよう、ぜんざいを齧りつつ精進してまいります…笑 (2020年11月3日 1時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年10月9日 21時
