31 (本編3-��)落花啼鳥 ページ35
『ぅ、ん』
外が騒がしい気がしてゆっくりと目を開ける。
ぼやけた頭で分かったのは、どうやら布団に寝かされているらしいという事だけだった。
「気がついたか」
『さねすえさま……』
「すまないが儂は実季殿ではないのじゃ
昨日のことは覚えておられぬか」
実季様じゃない？
はっとして布団から飛び起きる。
ようやく定まった視界が、見覚えのある優しい笑顔を捉えた。
『信康さ…痛っ！』
「これこれまだ無理をするな
お主は重傷一歩手前で運び込まれたのじゃぞ」
痛む背中を押さえて再び横になる。
眠る前の記憶は曖昧だ。
覚えているのは遡行軍が同士討ちを始めたことと、実季様を守ろうとしたこと
それから。あっ
「思い出したか？」
『僕、実季様に刺されたんですね』
「ああそうじゃ。まだ痛むだろう」
『っ、そうだ実季様は！』
「実季殿ならあちらに」
信康様は僕の足元を指さした。
そこにはもう1組布団が敷かれ、何よりも大切な人が寝息を立てていた。
安堵から思わずため息が零れる。
『よかった…！まだ生きてるっ』
「ああ。皆生きておる
だからどうか、実季殿のことを恨まないでやって欲しい」
恨みなんて有るものか。
実季様が生きてくれているなら、この痛みも
積み重ねた時間だって安いものだ。
『あの、どうして実季様がここに？』
「それは俺から説明しよう」
入口の扉が開いて、珍しく厳しい顔の鶴丸さんが入ってきた。
「君には話してもらう事がたくさんあるんだ」
ビクリと肩が震える。
彼が何に怒っているか、そんなの分かりきっている事だった。
ーーーーーー
煎餅(ぜんざい)
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愛莉(プロフ) - コメントありがとうございます！かなり事故が起きてた気がしますね笑 あれで優勝してしまうんだから何が起こるか分かりません… (2020年11月3日 16時) (
レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 初コメ失礼します。主さんネプ○ーグ見てましたねw煎餅(ぜんざい)にオーーーンとして、卑今日な感じでしたw(面白すぎてwww)そして、「間違えたら歴史修正するからな」という発言しちゃったしで、腹筋崩壊しましたw (2020年11月3日 15時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - アルク_Allcさん» コメントありがとうございます！ネ〇リーグ面白すぎて卑今日でしたね笑 オーーーン (2020年11月3日 14時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
アルク_Allc(プロフ) - 初コメ失礼します。投稿主さんもネプ○ーグ見ていたのでしょうか() 煎餅(ぜんざい)← オーーーン() (2020年11月3日 7時) (レス) id: ebd1494a69 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - LkXhmbai0Tyhbzxさん» コメントありがとうございます！次編(歌合編)にはなってしまいますが、源氏兄弟とのお話も考えております。今しばらくお待ち頂けますと幸いです！少しでも日々の癒しとなれるよう、ぜんざいを齧りつつ精進してまいります…笑 (2020年11月3日 1時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年10月9日 21時
