22 (本編3-��)雲中白鶴 ページ25
「よっ秋田」
『わーーーー！！？』
「おぉ驚かせがいがあるってもんだ」
『つ、鶴丸さん』
完全に油断していた僕に静かに忍び寄っていた白い影
驚きを通り越してもはや心臓に悪い。
それにしても、どうして今日はこうも今までに
無いことばかり起こるんだろう
『こんな夜中にどうしたんですか？』
「それはこっちのセリフだぜ
拠点に戻っても居ないから探しに来たんだが」
『あ…申し訳ありません』
こんな夜は感傷に浸ってしまうからいけない
挨拶をして早く下がろうとしたところで、鶴丸さんに行く手を塞がれた。
「なあ秋田、君の名前は何だ」
『秋田藤四郎ですよ』
「刀工と伝来は」
『粟田口吉光によって打たれて、兄弟が沢山います。
安東家に伝わり、秋田実季様の刀として在りましたが…それが何か？』
鶴丸さんは答えない。
ただ真剣な顔で僕の様子を伺っているようだった。
「じゃあこれで最後にしよう。
君の主は？」
『僕の 主はっ』
主君だ。
実季様は僕にとって元主。あくまで過ぎたる
過去に大切だったお方だ
『ほ、本丸に居らっしゃる主君ですよ』
「ああ。そうだろうな」
けど、今の僕は主君の刀とはいえない
そんな後ろめたさが言葉を詰まらせた。
「いやすまない
秋田が言葉を詰まらせるなんて珍しいからついからかってみたんだ」
『そ、そうでしたか』
快活な笑顔にほっと胸をなでおろしたのも束の間
続く言葉に背筋が凍ることになる。
「最近の君は驚かせ甲斐が無い。
なんせ、まるで最初から起きること全てを知っているみたいだからな」
『っ！』
鶴丸さんはもう笑っていなかった。
舞台袖に追い詰められるように、じりじりと後退りをする。
「なあ君、一体何を隠している？
どこまで知っているんだ」
『僕は…』
いくら鶴丸さんでも、いや鶴丸さんだからこそ
この秘密を打ち明けることは出来ない。
『ごめんなさいっ』
「おい秋田！？」
驚く鶴丸さんを振り切って、逃げるように走り去った。
「なあ鶴丸はん
自分、よく子供に甘いって言われてはるやろ」
「来派の保護者殿には言われたくないなあ」
「へーへーさいでっか
でも、そろそろどうにかせんと一悶着有りそうですけど」
「おいおい。それなら変わってくれよ
俺だって好きで秋田にあんなこと言ってるわけじゃないんだからな」
23 T：とても緊張するV：ヴォク達が見れるヤツ→←21 (本編3-��) 力があれば
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愛莉(プロフ) - コメントありがとうございます！かなり事故が起きてた気がしますね笑 あれで優勝してしまうんだから何が起こるか分かりません… (2020年11月3日 16時) (
レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 初コメ失礼します。主さんネプ○ーグ見てましたねw煎餅(ぜんざい)にオーーーンとして、卑今日な感じでしたw(面白すぎてwww)そして、「間違えたら歴史修正するからな」という発言しちゃったしで、腹筋崩壊しましたw (2020年11月3日 15時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - アルク_Allcさん» コメントありがとうございます！ネ〇リーグ面白すぎて卑今日でしたね笑 オーーーン (2020年11月3日 14時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
アルク_Allc(プロフ) - 初コメ失礼します。投稿主さんもネプ○ーグ見ていたのでしょうか() 煎餅(ぜんざい)← オーーーン() (2020年11月3日 7時) (レス) id: ebd1494a69 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - LkXhmbai0Tyhbzxさん» コメントありがとうございます！次編(歌合編)にはなってしまいますが、源氏兄弟とのお話も考えております。今しばらくお待ち頂けますと幸いです！少しでも日々の癒しとなれるよう、ぜんざいを齧りつつ精進してまいります…笑 (2020年11月3日 1時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年10月9日 21時
