15 (本編2-��)菩提樹 ページ18
「なに？
石高を減らして欲しいじゃと」
「はっ。恐れながら」
徳川家康が居を構える駿府城
そこには徳川四天王・酒井忠次ことにっかり青江の姿があった。
そして彼の前には、忠臣の突拍子もない訴えに目を白黒させる家康が居る。
「これはまた…どういうつもりじゃ
儂は10万石を与えると申しておるのじゃぞ」
「勿体ないお言葉でございます
ですが、いくら殿のご好意とはいえ受け取る訳にはいきませぬ
我が息子 家次には3万石をお与え頂きたく」
「は、半分以下ではないかっ！」
家康は混乱していた。
幼い頃から共に居るこの男が、一体何を考えているのかまるで分からない。
そもそも普通は立場が逆であろう
「お主がそこまで言うとは
なにか理由があるのだろう。話してみよ」
「これは、私のけじめなのでございます」
間髪入れずに帰ってきた答えに、家康はさらに首を傾げる。
昔から読めない男ではあったが
「忠次それは一体どういう「信康様が」」
「信康が…何だというのだ」
「信康様がお亡くなりになられたのは、私の責任なのです」
あの日から10年、その名前を思い返さなかった日は無い。
ただ、後悔と悲しみと行き場のない怒りが己の胸を焦がすのみ。
気づいた時には彼は忠次に掴みかかっていた。
「貴様ぁ！何を戯けた事を申しておる
儂は、儂は信康のことでお前を恨んだ覚えなど
ただの1度も無いわ！」
激情に駆られた家康に胸ぐらを掴まれ、それでも酒井忠次は表情を崩さない。
ただ口を真一文字に引き結び、瞬きすらせず
家康をじっと見つめている。
「いや…すまない忠次 続けてくれ」
「はっ。
信康様が自死をお選びになったのは、私が右府様に弁明しなかったことが大きく」
「それは世間の噂だ。お主のせいではない」
晩年、信康は武田と内通しているとして織田信長から罪状を突きつけられる。
それを受け取ったのが忠勝だった。
だが忠勝は、その訴えに対して信長に弁明しなかった。
それが信康切腹事件の原因になったのだと、
一説ではそう言われている。
「違うんじゃ
本当に信康を死なせてしまったのは…」
あの日 息子と交わした言葉を思い出した。
優しい息子の言葉を否定し、あろう事か辛く当たってしまった自分。
あれが最期の会話になると分かっていたなら
「殿？」
「いや何でもない。気にするな
もう良いのじゃ」
ーーーーー
時系列、息してる？
(書きたいところを書いた結果)
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愛莉(プロフ) - コメントありがとうございます！かなり事故が起きてた気がしますね笑 あれで優勝してしまうんだから何が起こるか分かりません… (2020年11月3日 16時) (
レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 初コメ失礼します。主さんネプ○ーグ見てましたねw煎餅(ぜんざい)にオーーーンとして、卑今日な感じでしたw(面白すぎてwww)そして、「間違えたら歴史修正するからな」という発言しちゃったしで、腹筋崩壊しましたw (2020年11月3日 15時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - アルク_Allcさん» コメントありがとうございます！ネ〇リーグ面白すぎて卑今日でしたね笑 オーーーン (2020年11月3日 14時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
アルク_Allc(プロフ) - 初コメ失礼します。投稿主さんもネプ○ーグ見ていたのでしょうか() 煎餅(ぜんざい)← オーーーン() (2020年11月3日 7時) (レス) id: ebd1494a69 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - LkXhmbai0Tyhbzxさん» コメントありがとうございます！次編(歌合編)にはなってしまいますが、源氏兄弟とのお話も考えております。今しばらくお待ち頂けますと幸いです！少しでも日々の癒しとなれるよう、ぜんざいを齧りつつ精進してまいります…笑 (2020年11月3日 1時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年10月9日 21時
