43 次の祭りへ ページ46
エンディングの刀剣乱舞を歌い終わり、
カーテンコールの時間になった。
会場はスタンディングオベーション。
鳴り止まない拍手に胸が熱くなる
『ありがとうございます 主君
宜しければお座り下さい』
僕達のために
全員着席するのを確認する。
『それでは最後に僕達から一言ずつお話したいと思います。
まずは和泉守さんから お願いします』
「おう！ 俺は和泉守兼定だ
……」
『秋田藤四郎です！』
元気に名乗れば、さらに大きな声で返事が帰ってきた。
嬉しくてつい笑顔になるが、精一杯真面目な顔で話し始める。
『本日来てくださった皆様、
そして全国で僕達を観て下さっている皆様も
本当にありがとうございます。
主君達のおかげで、ここまで来ることが出来ました』
何よりもまずは、今日まで応援してくださったお客さん達へ。
心が折れそうな時も、その愛を頂けたから
挫けずに来ることが出来た。
感謝は言葉では伝え切れない程だ。
そして次は、ここまで共に歩んできたカンパニーの仲間へ
『僕を支えて、僕の涙を受け止めてくださった皆さん…そして実季様。
皆さんのおかげで僕は強くなれました
っ、ほんとにありがとうございましたぁ！』
ここまでの思い出が一気に押し寄せては
目から零れ落ちていく。
秋田藤四郎はこれからも生き続けるのに、
まるで走馬灯のようだな と思った。
「あ〜 もうちょっとだったのに」
「泣くな秋田！強い男なんだろ」
「大丈夫かい？」
秋田くん頑張れ！と応援してくれる声がする。
でも、視界がぼやけて客席は全然見えない
『沢山悩んで、沢山泣いて、仲間達と一緒に
今日この日を迎えられました』
これで今日3度目の涙だ。
泣きすぎにも程がある
今更期待してはいないけど、もうちょっと頑張って耐えてよ
止まってくれない涙をゴシゴシと拭う。
最後ぐらいは笑顔で居たかった。
『寂しいですが、主君達とは暫くお別れです
でも、そっと行って パッと帰ってきます！
だからそれまでもっと強くなった僕達を
待っていて下さいね。
本日は誠にありがとうございました！』
割れんばかりの拍手の中深くお辞儀をする
長い戦いもこれでおしまい。
でも、秋田藤四郎としての戦いはまだ続く。
「ミュージカル刀剣乱舞
真剣乱舞祭20○○開催決定」
お客さんの悲鳴のような歓声が聞こえた。
つられて僕の気分も高まっていく
さあ、悲しんでばかりはいられない
次の戦いもすぐそこだ
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愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
