Prince 3 (ページ10)

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医「約4ヶ月は……リハビリが必要です」

頭を強く打たれたみたいに感じる

検査の結果特に異常はなかったものの

3週間寝たきりの体は確実に筋力がなくなっていってたわけで

医「ですがAさんもお若いですし、
早く回復する可能性は十分あります。
ご無理をなさらず、一緒に頑張って行きましょう」

「はい…ありがとうございます」

ジ「よろしくお願いします」

先生が部屋から出ていく背中をぼーっと見つめて

頑張ろうって気持ちはたくさんあるし、

早く元気になりたいって気持ちもあるけど、

…やっぱり現実を受け止めきれなくて

きゅっと握ってくれたジヨンくんの手から熱を感じる

「4ヶ月か……」

ポツリと呟いた声が頭の中で嫌なほど響く

ジ「A…俺は離れねえから…一緒に頑張ろう」

「そうだね、ありがとう」

「でもね……悔しいな、、

こうしてジヨンくんが手を握ってくれてるのに…
私は…っ、、、ちゃんと握り返せない…」

足や腕よりはましだとしても、ぎこなくて、力を入れれば少し震える手

悔しくて悔しくて。

泣きたいわけじゃないのに流れる涙は止められなくて

「私ほんと、迷惑しかかけてないや…」

自分が1番情けない

会えるからって浮かれてなんの注意も出来てなかった

ジヨンくんの彼女失格も同然だよ

ジ「A、」

「帰って………、今日は帰って」

これ以上迷惑かけたくない、

それに更に自分がみじめになるだけ

ジ「…何言ってんだよ！
1人でどうにかしようとすんな

迷惑かけられない方が俺には迷惑だ…！
どんなことでもいい、もっと俺を頼れよ」

ジ「俺はAのそばにいたい
Aはどうしたいんだ？」

私は……私は…、、

そんなの私だって…

「私は、、ずっとジヨンくんにいて欲しいよ…」

「でも仕事を削ったり、体を休める時間を削ったりしてまで一緒にいて欲しくないの…」

矛盾してることなんて私が1番分かってる

ジ「俺はお前といることで安心できるんだ、落ち着けるんだ
それに仕事を削ってるわけでもない」

ジ「だから…俺のそばにいろ」

ジヨンくんはまっすぐな目でそう私に言った

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