Prince 3 (ページ35)

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今日この日まで長いようであっという間だった

昔はこの笑顔を守ることで、

Aに隣に居てもらうことで、

Aを泣かせないことで、

頭がいっぱいで本当にAを幸せには出来てなかった

でも今は違う

本当は何が大事なのかどうすればいいのか考えれるようになったと思う

毎日思う、ずっとAと一緒に居たいって

ジ「手、貸して」

突然発した言葉に

頭にハテナを浮かべたまま俺に手を出す

ずっと前からポケットに入れてたからちょっと暖かくて

どんだけ緊張してんだよ俺って突っ込みたくなるけど相変わらず緊張して心臓はうるさい

目をつむって深呼吸して

Aの薬指へ……ほら、ピッタリだろ？

突然の事で目をぱっちり開けて間抜けツラ

ジ「今までたくさん迷惑かけて心配させて不安にさせてごめん
それでもずっと変わらず一緒に居てくれて、支えてくれてありがとう
もう俺お前以外無理だからさ……
これからも一緒にいて欲しい」

ジ「今はこんなんだけど…いつかほんものをちゃんと俺にここにつけさせて？」

涙を少し溜めた目でうるうるさせながら俺をみる

「…私でいいの？」

ジ「A以外無理」

「後悔しない？」

ジ「絶対しない」

「迷惑かけちゃうよ？」

ジ「大歓迎」

「でも…っ「もういいだろ？返事は？俺といてくれる？」

腕を広げれば「うんっ…」って思いっきり飛び込んできて

愛しくて守りたくて大好きで想いが溢れて

ジ「愛してる」

ポツリと自然と出た言葉に

恥ずかしくなって顔を埋めれば「あたしも愛してる」って

充分すぎるくらいの幸せを噛み締めて

お互い見つめ合って恥ずかしくなって

らしくないねって2人して照れ笑い

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酔うとAはいつも俺を王子様だって言う

でも実際王子様と俺はすごくかけ離れてる

俺は強くもなければ完璧に何か出来るわけじゃない

でもAが言うならなれるんじゃないかって思えて

完璧なんかじゃ全然ないけどAを幸せにしてやる自信なら誰よりもあるから

それにAが言うならなんにだってなってやる

だから俺はAだけの王子様でありたい

わがままですぐ怒って拗ねて、でも誰よりも優しくて隣に居てくれるAを

俺は毎日好きになる

Fin