Prince 3 (ページ31)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:31,903 hit

131 GDside ページ31

.

バカだバカだと思っていても

何故かいつも俺の先を歩くA

捕まえて置かないとどこかに行ってしまいそうで

いつも不安で、振り回されてばっかりなのは俺の方

昔の俺が今の俺を知ったらびっくりするだろうな

泣かれたらめんどくさいで終わりだし、喧嘩したら追いかける気もなくて終わりだった

でもAだけは違った

Aと再会して俺が変わったのか、元々の俺が実はこんなんだったのか、分かんねえけど

離したくねえと思う存在になってて。

どうしたら笑顔にさせてやれるかとか、

どうしたら喜んでくれるかとか、

どうしたら寂しい思いさせないように出来るとか、

たくさん考えてる自分がいつもいる

そんなことAは知らないだろうけど…

いや、知らなくていい

だってただ純粋に笑ってて欲しいから

、

「ジヨンくん、」

2人ベッドの中

昨日無駄なほど広く感じたベッドもいつもと同じ

こうして隣にいてくれることに凄く安心する

「私が出てった時別れるって思った？」

いつもそう、

突然予想にもしてなかったことを聞いてくる

ジ「いや…、でも朝になって、
もう帰ってこねえんじゃないかって焦った」

「朝って！！
あの時すぐ追いかけてきてくれたらちょっとは許してあげたのに」

ジ「ごめんって…
でもAがいない朝だけで俺お前がいないと何も出来ないってことに気づいた」

大事なものは失ってから気づく、って言うけど全くそれ

大事ならはなから無くすなよって思うけどいつもそうはいかなくて

無くして、焦って、必死になって、引き戻して

「気づくの遅いよー！
もっと早く気づきなさい(笑)
てか気づいたならこれからもっと私に感謝しなさい！」

俺の鼻をつまんでムーっと口を膨らませて怒り顔

そんなの今したって可愛いだけなのに

思わずぎゅっと抱きしめたくなって、

やっぱりAじゃないとダメだなんて今更再確認して、

俺はバカになるくらいAが好きなんだ

.