Prince 3 (ページ21)

今日:23 hit、昨日:3 hit、合計:31,917 hit

121 ページ21

.

だっておかしいじゃない

知っているのは私達と身近な人だけのはず

公にもなってないから尚更知ってるはずがないもの

「ソウン…？どうして？」

ひと息おいてもう一度問う

ソ「……全部知ってる」

長いようで一瞬の時間が流れた後、ソウンの口から出た言葉はあまりにも衝撃的なもので

「なんで、、？」

ソウンがもう分からない…

ソ「、…俺が手を回した。」

「え、、」

、

、

たまたまユナと出会ったこと

交換条件で協力したこと

あの写真を撮ったのはソウンだったこと

それで写真で脅すように指示したこと

…………

働かない頭で聞いたソウンの話

何て言葉を返せばいいのか、

どうしたらいいのか、

全然分からなくて頭が真っ白になってフリーズして

ジ「なにやってんだよ…」

落ち着いた声色で、でも力がこもった声で言葉を最初に発したのはジヨンくんだった

ジ「俺の方が幸せに出来るとか言ってるやつがすることじゃないだろ

Aを奪うとか言うからどんな強敵かと思ったけどなんの心配もいらなかったわ

こんな手を使うやつが1人の女を幸せに出来るはずがない」

ジ「Aを傷つけてまで手に入れようとするなんて本気で好きとは言えない
し、そんなやつに負ける気もない

あんた…結局昔と変わってねえじゃん」

ソ「、、、あんたに何が分かるんだよ…っ」

「やめて…っ」

「ソウン…私嬉しかったの
久しぶりに会った時さ、少し不安もあったけど優しくて昔と変わらなくて楽しくて
友達としてまた一緒に仲良く出来ると思ってた

でもね私の中ではジヨンくんが1番なの
ソウンはもう過去のこと
ジヨンくんを傷つけることは私が絶対に許さない
二度と…私たちの前に表れないで、邪魔をしないで」

震える唇を噛みしめる

ソウンであっても大事な人を傷つけることは許さない

ソ「あの写真ばらまいてもいいんだな？」

きっと睨む先は私じゃなくてジヨンくんに

待って…それはダメ、、

ジ「……勝手にすれば？

そんなことする勇気があるならな」

……え？？！

ジヨンくんの言葉にびっくりして固まったのは私

ジ「もうお前に用はない
二度とAを傷つけるな」

ジ「行くぞA」

何も気にしていないかのように私の手を取って

されるがままに店を出た

.