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あの日から時間があるときに病院に通う毎日
誰もがAはすぐに目を覚ます、
そう思っていたのに1週間が過ぎた
みんな何も言わないけどきっと思ってることは同じだと思う
1週間という節目が過ぎて不安な気持ちが倍のスピードで増えていく
いつもなら短く感じるはずの1週間が凄く長く感じた
今日、病室の扉を開けたら目を覚ましたAが
俺の名前を呼んで手を振ってくれるんじゃないかって…
でも期待しては現実に引き戻されるの繰り返し
Aの笑顔が見たくて、声が聞きたくて、
今は全て記憶の中でしかなくて。
ユナに関しては警察には出さなかったけど
事務所を辞め、芸能界からも消えてもらい、
金輪際二度と俺に、Aに近づかないことを約束してもらった
ほんとならこれで解決し終わったのに
Aが目を覚まさなきゃ俺は何も…、
今日も花を片手に、話したいことを考えながら病院に向かう
……先客？
少し開いたままの扉から見える人影
ス「………ちゃん、、」
この声はスンリだ
ス「っ、、一緒に…また遊びに行こうって、、、
約束したじゃん…っ……」
扉を開けようとした手が止まったのはスンリが泣いていると分かったから
ずっと……耐えてたんだろうな
スンリはずっと俺を励まし続けてくれた
仕事に全く手がつけられなくて何も出来なかったのを助けてくれてた
文句も言わずに、涙も1つも見せないで
俺は少し開いたままだったドアを閉めてその場を後にすることにした
そろそろ最初に持っていった花が枯れる頃
いつもAに合う花を選んで持ってきてる
見て欲しいな、なんて思ったり
だから目を覚ましたらたくさん見せてあげるつもり
そろそろいいかな？スンリもきっと笑って話してる頃だろう
これ以上、弱いところは見せられない
俺がしっかりしないと。
花と身なりを整えてもう一度病室に向かった
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作者名：あいり | 作成日時：2018年8月17日 23時
