119 GDside ページ19
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ハンドルを握る手に力が入る
「ほんとに着いて来るんだ(笑)」
ジ「当たり前だろ」
何しでかすか分かんねえあいつの所に
はいはいどうぞ1人で行ってらっしゃいなんて言えるわけない
「お礼言うだけなのにほんと心配症だなあ」
お前はお礼だけでもあいつがそれだけじゃねえんだよ
長居するには値しないが少しの時間を過ごすにはちょうどいい小洒落たカフェ
あいつにはこれぐらいがちょうどいい
てかこれでももったいないぐらいだ
ジ「席、取ってあるから」
「相変わらずスマートだね」
これぐらい当たり前だ
「あ…来たみたい！」
扉が開く音がしてそちらに目をやれば
あの日のことを思い出すあいつがいる
「ソウン！」
Aが名前を呼べば顔を明るくしてこっちに向かってくる
ソ「遅れてごめん、
こんにちわ、ソウンです。2回目ですね」
前にも感じた俺に見せる笑顔の嫌悪感
" さわやか風 " なのが腹立つ
ジ「こんにちわ、この間はAのためにありがとうございました」
だからそれに合う挨拶を俺も返す
「ソウンありがとう！心配かけてごめんね
でももうすっかり元気だから！」
ソ「見たら分かるよ(笑)
元気になってくれて良かった」
優しく微笑むそいつは頭の悪い女ならすぐに落ちるんだろう
、
、
、
面白くない
俺が分からない会話を2人で楽しそうに話して
それを隣で見てる俺の気持ちを分かって欲しい
これもあいつの作戦なのかもしれないけど。
ソ「彼氏…心配症なんだね」
「ふふ、そうなの！」
今までなんの素振りも見せなかったくせに
いきなり俺に話をふってくる
Aはというと俺の事で幸せそうに笑ってるけどこいつに向けられてる笑顔だと思うと腹が立つ
ソ「A…ほんとにそれでいいのか？」
「何が？」
突然すぎる話題
このあとの内容が理解出来てるのは俺とそいつだけ
……やめろ
お前が出る幕じゃない…
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作者名：あいり | 作成日時：2018年8月17日 23時
